WEB本の雑誌

7月24日(火)

 大手町のK書店を訪問すると入り口に『ハリーポッター』の山。いったい何面積みなんだと数えてみたが30面以上。いやはやスゴイ。場所柄どうかと思った売行きも、順調ようでサラリーマンにも『ハリーポッター』は浸透しているようだ。

 日頃、多面積みがスゴイ書店は浜松町のD書店。入り口右手の棚と平台にその時旬な本がドカーンと並べられている。僕はこれを「攻撃的な平台」と呼んでいる。何を買おうか悩んでいるお客さんは、ついつい買ってしまうのではないか。そういうお客さんを掴むことが今書店さんにとって売上げを左右する大事なことのひとつだろう。

 しかし、こういう物を見ていると、ほんとに同じ「本」という物でも運命が違うということ。棚でひっそり気づかれるのを待つ本もあれば、このように派手に展開され「さあ、買え!」と迫ってくる本もある。どちらが本にとって幸せなのかわからないけれど、とりあえず出版社にとっては、ドカーンといった方が幸せなんだろう。

 多面積みを見ながら考えたのは、いつまでも売れることを恥ずかしがっている業界…というのは非常におかしいということ。