10月12日(金)
取次店を廻り、ちょうど飯田橋で昼飯となったので深夜プラス1の浅沼さんをお誘い。その浅沼さん、ズカズカと道を歩いていき、なんとステーキ屋に入っていくではないか。何もこの「狂牛病」で大騒ぎしている時期にステーキを食わなくても…、と思うものの仕方ない。浅沼さんに続いてお店に入る。
そうは言っても一口食い始めたときから「狂牛病」のことはすっかり忘れ、美味を堪能。おまけに本の話で盛り上がり、次に読むべき時代小説をレクチャーしてもらう。僕は、今年から時代小説にはまったくの初心者なので、浅沼さんの教え通り、隆慶一郎を読み、山田風太郎へ流れ、今は発行人浜本の座右の書、司馬遼太郎の『峠』にどっぷり浸かっている。
浅沼さんの一言。
「杉江くんはいいよなあ。まだまだ金鉱がいっぱいあって…。山のように未読の傑作が。」
学生時代、一切本を読まなかった僕はいったい得をしているのか損をしているのか…。よくわからないけれど、とにかく面白い本がいっぱいあって幸せだ。