WEB本の雑誌

10月15日(月)

 高円寺の高円寺文庫センターを訪問。ここは変わった書店さんで、業界でかなり有名なお店だ。どう変わっているのか説明するのが難しいので、文庫センターのHPから紹介文を引用。(http://plaza17.mbn.or.jp/~kbc/)

「まずは文庫センターの紹介をさせて下さい。
西荻窪にある信愛書店の支店として、89年に
高円寺にオープン。90年にはより駅近くへと
現在地に移転して営業しています。
30坪足らずの小さな書店で場所は高円寺。
ならば若い人に多く来てもらおう、面白い店に
しよう、毎日でも行きたくなる本屋にしよう。
広さではとても大型書店にはかなわないから、
僕らの感性で、高円寺ならではの本屋にしよう。
ロック音楽書、ブルースハープ。
漫画はガロ系、Tシャツ・フィギュアにカード
僕らの感性で、高円寺ならではの本屋にしよう。
雑誌は『BURST』が人気だからタトゥ専門
洋雑誌を揃えよう。文庫も書棚が少ないならと
お気に入りを単行本・雑誌・ビデオと羅列した。
赤瀬川原平・岡本太郎・寺山修司・に町田康。
書籍はサブカル書店の名に恥じない充実ぶりで、
早い入荷とサイン本の多さはちょっと自慢自慢。
かくて面白おかしな本屋の出来上がり。」


 といった感じで、この自薦紹介文に偽りなく、ほんとに個性的で、合う人には合う、面白書店になっている。日本中にこういった骨のある本屋さんが増えるともっともっとこの業界も面白くなるだろう。

 それにしても浅沼さんのいる『深夜プラス1』にしても、それから他の専門書店にしても、その品揃えや仕入れに苦労している話をよく聞く。「個性的に!」とよくこの業界で叫ばれることがあるが、出版社と流通がほとんどそれに協力していないのは、なぜなんだろうか。