WEB本の雑誌

10月26日(金)

 池袋のA書店Kさんの送別会に出席。入社3年25歳の早すぎる決断。残念でならない。

 とはいっても、この業界にいることを強く薦める魅力も思い浮かばず、よくよく考えてみたら、自分もいつまでもこの業界にいていいのか、わからなくなってしまった。出版業界はそれほど危うい業界で、将来の自分の人生というものを冷静に見つめてしまっては、とても勤まらないような気がする。

 僕が尊敬するベテランの書店員さんに
「杉江くん、そんなに若いのにこの業界にいていいの? 私達はそろそろ定年だからいいけど、杉江くんの年齢はまだまだやり直しがきくよ。早く足を洗うっていうのも手だと思うよ」と言われたことがあった。

 そう言われればその通りで、けれど、いくら考えて頭でわかったとしても、どうしてもこの仕事を辞められない。結局、好きで楽しいことから逃れるのは非常に難しい…。

 まあ、僕は、適当にメシが食えて、本とレッズの年間チケット(3万円)さえ買えれば、それで充分だ。