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10月31日(水)

『炎のサッカー日誌』

 仕事を終えて、駒場に向かう。
 前回の試合が埼玉スタジアムだっただけに、なんだか通い慣れた駒場競技場を見るとホッとする。ここは間違いなく我が家(ホーム)だ。

 さて、我が浦和レッズ、実は2ヶ月も勝利から見放されているのである。どうも最近、僕は情緒不安定だと思ったらそういうことだった。おまけに1stステージはそれなりの戦績でまさか今頃J2争いをするなんて考えていなく暢気なもんだったのに、いつの間にJ2降格ダービーに顔を出している。最悪…。今日はかつてから一方的にやられ続けている憎き清水エスパルス。ほとんど望みを捨ててスタンドへ。

 ところがところが、開始1分。わがまま小僧エメルソンがゴール!ビックリしつつ、観戦仲間のKさんやOさんと飛び上がる。応援もヒートアップし、腹式呼吸で「うらーわレッズ」と吠える。その後も攻めまくりのレッズは、前半終了間際44分、ムラの激しい山田が絶好調のゴール!!

 2対0でハーフタイムを迎える幸せ。タバコがうまい、ビールがうまい。こうなったら何でもうまい。レッズが勝利し続ければ僕の偏食も治るんじゃないか。

 後半は、ある意味予想通りエスパルスにやられ続ける。しかしギリギリの状態でどうにか守りきり、終わってみれば2対1の勝利!!! 結局へたくそな腹式呼吸は失敗に終わり、またまた、のどから血が出る始末。数日間は営業にならないだろうなと思いつつも、ガラガラ声で「We are Reds」と叫んでいた。これでJ2落ちは99%ない…だろう!!

 帰り際、Kさんの息子さんの一言。
「勝つってこんなに嬉しかったんだね」

 僕はレッズの勝利以上に幸せなことがこの世にあるとは思っていない。