WEB本の雑誌

10月30日(火)

 来月発売の新刊『なまこのひとりごと』の営業。このタイトルの決めるのに、編集部の金子と激しく対決し、結局僕の敗北に終わった。

 金子がいうには、僕の挙げるタイトルはどれも直接的で、詩的センスがまったくないらしく、実用書としてならいいけれど、文芸書ではダメだという。それはそれで当たり前のことで、営業としては単刀直入に本の内容がわかればいいと思っているからだ。だから今回僕がゲラを読んですぐさま挙げたタイトルは「脱サラ→農業(ここに×を書き)漁業」というものだった。

 声に出すと同時にボロボロに論破され、あえなく撃沈。そうはいってもじゃあ、なぜ「なまこのひとりごと」なんだと金子に問いただすと、金子は涼しい顔で「このセンスわからないの?ちょっとそういう人に説明してもなあ…」などともったいぶる。

 きっと、深い意味はないんじゃないかと思う今日この頃。