WEB本の雑誌

11月2日(金)

 昨夜、遅くまで助っ人の新人歓迎会を新宿「海森」にて開催。総勢20名。といっても新人が入ったのが7月ですでに3ヶ月も経っている。これは決して、僕の怠惰な性格のせいではなく、助っ人達が夏休みで田舎に帰省していたり、旅行に行っていたりしたからだ。どっちにしても久しぶりの飲み会。

 現在、本の雑誌社の助っ人は、ほとんどが女子学生で、男は橋口童夢と戸田大我のふたりだけ。僕の友人達は「杉江は幸せだ、普通の飲み代だけだせば、女子大生と酒が飲めて。オレ達は高額な金を払って口を聞いてもらっているのに…」とうらやましがるが、いったいそういうお店の女の子がこんなに生意気なんだろうか?

 まあ、とにかく酒を飲んで、日頃あまり話さないようなテーマでそれぞれ盛り上がる。それにしても「昨今の若者達は…」と一括りにして、小言を書いている週刊誌などがあるけれど、それぞれ話を聞いてみれば、良い奴ばかりで、思わず涙が出てしまうではないか。何年経とうが、何十年経とうが、同じように悩み、考え、みんな一生懸命青年期をもがき苦しみ、そして楽しんで生きているんだということを知った。

 目黒考二は『本の雑誌風雲録』(本の雑誌刊<絶版>・角川文庫)のなかで、若き日の本の雑誌に集まってきていた学生達を相手に、ある意味、教師のような立場にいたと書いていた(ような気がする)が、僕は逆に、彼女あるいは彼ら達に教わることの方が多い。とても純粋で、真剣な姿を見ていると「ああ、忘れちゃいけない…」と心のなかでつぶやくことも多い。

 本の雑誌助っ人魂は今でも存在している、と思う。