WEB本の雑誌

1月16日(火)

前日同様、御茶ノ水の取次店N社を訪問。これでやっと『本の雑誌2月号』の搬入トラブルがひと段落。うーん、疲れた。

 先日、そのトラブルの発端となった印刷会社のKさんがやってきて、何度も深く頭を下げられる。人間誰にだってミスがあるし、その後、迅速に対応してもらっているので、「もういいんですよ」と声をかけるが、頭を下げっぱなし。Kさんも営業マンで、僕も営業マンだから、こういうと語弊があるけれど、根本的には、お互い自分自身のミスじゃないことで謝っている。そんなつらい気持ちが痛いほどわかるので、無理矢理、Kさんの子供の話に話題を変え、どうにか頭をあげてもらった。

 その後は神保町を廻る。
 S書店のKさんと話していると、予想外にサッカーの話題がポロッと出てきた。「僕もサッカーが大好きなんですよ」と思わず反射的に言うと、「知ってるよ。」と笑われる。今までKさんがサッカー好き、なんてことはまったく知らず、本の話ばかりしていたけれど、これで一気に距離感が縮まってしまった。なんとKさんは、大学までサッカーをやっていた強者で、サッカー観戦自体も、僕なんかよりずっとベテラン。実業団時代のサッカーに詳しいのだ。思わず興奮してサッカー談義に花を咲かせる。サッカー好きの人と話をしているといくら時間があっても足りない。まあ、あんまり仕事の邪魔をするわけにもいかないので、後ろ髪を引かれる想いでお店を後にする。

 次のお店もS書店。神保町は頭文字にするとS書店ばかりなので、難しい。
 文芸担当のOさんが休みだったので、前の会社でお世話になっていた医学書売場に新年の挨拶。その後、エスカレータを降りながら、ぼんやりしていると、前文芸書担当で現在建築書の担当になったTさんとバッタリ。
「杉江さんに話そうと思っていたことがあるんですよ、ちょうど良かったぁ。」とのことで、またまた仕事の邪魔をする。
 話したかったこととは、Tさんが年末の休みに、『本の雑誌』第1位の『ジャンプ』を読んですごく面白かった、ということ。うれしいなあ。
 「でも、杉江さん、あの欄でサッカーの本を一生懸命取り上げても…」と言われ思わず大笑い。そうなのだ、僕は入社して以来、ベスト10の投票には絶対サッカー本を1冊入れるようにしている。サッカーは観るのも面白いが、読むのも面白いのだ。そのうちサッカー本だけのベスト10というのをやりたいとこっそり考えていたりする。

 また、こんなことを書いていると、助っ人の川合くんから嫌味を言われそうだ。
「杉江さんって、どこへ行ってもサッカーの話をしているんですか?なんか営業って楽しそうですよね?」なんてことを真顔で言われると、こちらとしてもグサリと来る。

 別に僕はどこへ行ってもサッカーの話ばかりしているわけでもなく、出版業界(本の雑誌社で社内引越があったこと)や新刊の展望(中田英の『ジョカトーレ』がでたこと)、あるいは飛躍し今流行のITについて(ポストペットを始めてネコを飼っていること)などなど、店頭でちゃんと会話をしているのだ…。

 まあ、そんなことはともかく、学生助っ人諸君にとって、一番身近な社会人が僕になるわけで、もっと良い見本にならなくてはと反省している。このままじゃ、世の中の社会人に申し訳ない。