2月23日(金)
千葉を営業し、某書店員であり、人気サイト『銀河通信』の発行人でもある安田ママを訪問。話をしながら、たくさんのアイデアを貰う。有り難いかぎり。
その中のひとつで、『本の雑誌』で紹介される本を事前に教えて欲しいということがあった。事前にわかれば、注文や返品の対応も変わってくるし、ポップを用意しておくことも出来る。本が売れる唯でさえ少ないチャンスを有効に売上につなげたい…その想いが強く伝わってくる。
正直言って、年末のベスト10以外では、先出し情報の有効性を考えたことがなかった。安田ママの一言で開眼した思い。それで売場が少しでも活性化されるなら大喜びだ。これは、すぐさま対応できることなので、書店さん向けDM「本の雑誌通信」に載せることにする。こういうアイデアは、自問自答会議では思いつかないので非常に助かる。
帰り際、安田ママから「杉江さん、あの本売れたのよ!」と突然言われる。何のことかすっかり忘れていたので「何ですか?」と聞き返す。すると先月僕が訪問したときに、とある書店で売れている本を安田ママに紹介していたのを思い出す。そうだ!何となく客層が似ていそうなので、紹介したんだった。
それを安田ママが分野担当者に強烈プッシュしてくれて、なんといきなり50冊も注文したらしい。いやはやそんな注文しなくても…と焦りの汗が噴出したけれど、それがほぼ完売し、追加で30冊注文したと言うではないか!!自分で推薦しておきながら大ビックリだ!
自社本じゃないけれど、とにかくうれしい。いや、正直言うと僕は、自社本、他社本なんてある意味関係ないと思っている。それは本の面白さが、その多様性にあり、どこから明日の読者が生まれるかわからない…と考えているからだ。だから、書店さんが魅力ある場所になればそれでいいんじゃないのかな…。僕は少しでもそのことに貢献したいと思って、毎日書店さんをうろついている気がする。
自社の売上はもちろん大事。でもおまけがあってもいいんじゃないか。『本の雑誌』の営業マンならそれが許されるような気がする。
総武線にゆられながら、久しぶりに心の底からうれしくなった。まだまだ、頑張ろう。