WEB本の雑誌

3月8日(木)

 事前注文の短冊を持って取次店を廻る。
 御茶ノ水のN社に行ったらビックリ!なんと書籍仕入の窓口に番号札ができているではないか。うれしいなあと思いつつ「41」番の札を手に取る。これで今までみたいに順番を抜かされたり、自分の前の人を覚えていたりしなくて済むんだ。

 こんなことを書いても一般の人にはまったく理解できないでしょうから、ちょっとだけ説明を。取次店(いわゆる問屋さん)に仕入窓口というのがあって、書店さんで販売されている本は基本的にここを通って流通しています。新刊が出来たらそれを持っていき、ここでどれほど売れるか検討され仕入部数が決定します。そして全国の書店さんへ出荷されていくことになります。まあ、これは基本的パターンなので、そうじゃない場合というのももちろんあります。

 で、この仕入窓口というのが、銀行の窓口のようになっていて、担当者がズラリと並んで、出版社の人間がひとりひとりそこへ本を持っていくようになっているのです。今まで、ここで待っている出版社がたくさんいたため、順番がわからなくなってしまったことがよくありました。それが今回この「番号札」が導入されたためスッキリ解消した次第です。って何だかほんと素朴な喜びだなあ。

 その後は飯田橋に移動し取次店T社へ向かう前に、深夜プラス1の浅沼さんと昼飯。今日は浅沼さん推薦のラーメン屋で味噌ラーメン。うまい!それはともかく浅沼さんは今月末に出版される『模倣犯』宮部みゆき著(小学館)の仕入でだいぶ頭を痛めている様子だった。相変わらず小さいお店にはなかなか売れ行きの良い本が来ないのだ。ああ、こういうことを改善する良い方法はないのだろうか?と僕も頭と胸を痛める。