3月13日(火)
昨日の月曜日は勝手に代休。
本の雑誌社には有休なんて制度がなく(あるのかもしれないが誰も知らないし、期待をしていないので聞いていない)、休みは年末年始や夏休み以外、カレンダーの色が違うところしか存在しない。まあ、それでも出版社勤務で休みがあるだけマシ。
今回は無理矢理代休を取り、せっかく八丈島まで行ったんだから、浮き玉だけじゃなくて観光もしたいと延泊してしまった。レンタカーを借りて、島内を一周。時間があったので八丈富士にも登る。1280段の石段は、浮き玉筋肉痛の身体にはきつかった。それでも頂上から見る太平洋の景色に感動。やっぱり山はいいなあ。
4月号の編集後記にも書かれてしまったけれど、僕は食べ物の食わず嫌いが半端じゃない。ナマ物(特に魚介類)、野菜類、乳製品、それ以外にもいっぱいある。自分自身でなぜ食えないのかわからないものもあるけれど、とにかく食べたくないものがいっぱいなのだ。幼い頃、食事の時間が一番つらい時間だった。
八丈島旅行では予想していた通り、食べられるものがまったくなかった。海沿いの旅行はつらい。椎名が大推薦する獲れたてのカツオなんて死んでも食えないし、島寿司と呼ばれるものもヅケになっていてもやはりナマ魚なので食べられない。新宿ガブリ団のOさんがやたらに薦めるうまいらしいチーズもダメ。結局、野外パーティで食べたのは、鳥のから揚げ10個。うーん、我ながら馬鹿だなあ。
こういう僕の好き嫌いを知ると、みんながみんな同じことを言う。
「杉江さん、人生の半分は損しているよ。」
その気持はわからないではないけれど、僕から言わせれば
「レッズ(サッカー)を観ないなんて、人生の全てを損しているよ。」になるのだ。
違うかなあ。
休んでいるうちに、『私はハロン棒になりたい』(青木るえか著)の見本が出来あがっていたので、取次店へ持っていく。N社、T社で番号札を取って並ぼうと思ったら、それほど混んでいなかった。なんだか淋しい気持になる。
夜は棚の会(取次店・出版社・書店などの集まり)主催の読書会に参加。今回は『本は誰が殺すのか』の著者佐野眞一さんを囲んでの討論会。参加者が予定の70人を越え、予備席までいっぱいだった。この本への注目度はやっぱり高い。面白い話が聞けて満足。とにかく、基本的なシステムの再構築が必要だと僕は思う。