3月23日(金)
この日誌で何度も書いているP書店を訪問したら、ちょうど2階の売り場を整理しているところだった。何だか僕はこういう場面にひょっこり顔を出すことが多く、この日誌を読んでいるある書店さんから、「杉江さんが行くお店はやたら閉店とか縮小が多いですよねぇ、うちももしかして・・・」なんて恐れられたことがあった。それじゃまるで書店の死神だぁ。
うーんでもほんとタイミングが良すぎるなあ。この日誌を書き出した一番最初の新橋の書店さんも閉店で棚を壊しているところだったし、とても仲の良かったWさんのお店も2ヵ月で閉店。ここには書かなかったけれど閉店してしまった町田のY書店さんを訪問したときもちょうど本の整理をしているときだった。他にもいくつか思い当たる節がある。他の営業マンは果たしてこんなに遭遇するもんなんだろうか?聞いてみたい気がするけれど、実は聞くのが怖い。
さて、今日P書店を訪問したら、2階はほとんど片付いていて、H店長も少しさっぱりした様子だった。
「25年分ってすごいね、ビックリするようなもんがいっぱい出てきたよ。バブルのころいっぱい送られてきた出版社の販促物なんて山のようにあるし、いまじゃ古本屋で高い値がついているような本までさあ。いやー、この整理を考えると怖くてなかなか踏ん切りがつかなかったといのもあるんだよね。」
前回訪問した際に、心配していた体調もだいぶ戻ってきているようで、H店長の顔色がすこぶる良くなっている。
「とにかく1階だけになってしまったけれど、これからもうひとガンバリするよ、時間を見つけて、神田村にも仕入れに行きたいしね。」
頑張りましょう!H店長。そして僕は決して書店さんの死神ではないことを証明して下さい。