WEB本の雑誌

3月26日(月)

 編集補助の渡辺くんとパートの石山さんがそろってお休み。どちらも風邪をひいてしまって高熱が出たと電話が入る。そんなところに地方小出版流通センターのKさんから電話が入り、Kさんも先々週40度の熱が3日続き、インフルエンザだと思っていたら、全然違う病気で、実はかなり危なかったという。うーん、恐ろしい限りだ。

 いったい営業マン一人の会社、いや単行本編集も一人しかいないし、雑誌編集も一人、会社で一番大切な経理も一人。当たり前だけど、発行人も編集長もひとりしかいない。そんな会社で誰かが倒れ、長期休業にでもなってしまったらどうなってしまうのだろうか。 
 そうだ、発行人浜本が入院したとき、みんな慌てたんだ。誰かが引き受けようとしても仕事自体わからないし、自分の仕事で手いっぱいだから、そんな余裕もなかった。だから松村が病院で寝ている浜本にダンボール二つも持っていたんだ。うーん、デスクワークならそれでいくらかこなせるかもしれないけれど、営業は無理だ。

 こんなことを考えているといきなりあることを思い出した。それは入社面接のシーンで、やたら目黒さんが「身体は丈夫ですか?」と聞いていたのだ。僕は一度も保険証も使ったことがないことを話し、「バカがつくほど丈夫です」と答えたのだ。それを聞いた目黒さんは、それまで何も書き込んでいなかった手元の資料に「○」と書き込んだのだ。

 そうか!わかったぞ。僕が本の雑誌社に入社できたのは、営業能力とか本の知識が買われたからじゃなくて(そんなものまったくないけど)ただただ身体が丈夫だったからなのだ。とほほほ。