WEB本の雑誌

5月23日(水)

 立川の駅ビルO書店を訪問したら、平積されている本に手書きのPOPが立てられていた。どれもこれも気持ちのこもった文章で「是非、読んで下さい、もし時間がなければ○○の章だけでもいいです。もっと時間のない方は、○ページから○ページまででも結構です。」などと書いてあるのである。僕も思わずそのページを読んでしまった。

 早速担当者のTさんに話を聞くと、なんとこれすべてその出版社の営業マンが書いてくれたという。既刊のフェアをしようということになって注文を出したら、営業マンが「是非POPを書かせて下さい!」と言って来て、出来上がったのがこちらに立っている7点ほどのPOPだとか…。

 うーん、すごい。これは出来そうで出来ないんじゃないか。
つい営業マンというものは、POPを作るときに「売れてます!」とか「増刷出来!」とか「○○で紹介」なんていう言葉を使いたがるものだけれど、この営業マンが作ったPOPは、すべて上に書いたような心のこもった内容だった。ということは、自社の本をしっかり読み込み、そしていち読書として感動しているということ。思わず、目からうろこが落ちた。

 そうか…。ならば僕が本の雑誌社に入って一番「営業したい!」と思わされた新刊『本の業界 真空とびひざ蹴り』は、これくらい気合を入れて営業しよう。