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7月11日(水)

 梅雨も明け、本格的な夏が来た。猛暑といって良いほどの暑さなか営業はとても苦しい。かといってひとり営業マンは、サボるわけにもいかず、汗をだらだら流し、仕事をせざるえない。うーん、今日もつらいなあ…と朝から空を眺めて憂うつに考えていたところに、容赦ない助っ人学生の一言でブチキレそうになる。
 
 それは、編集部の松村が、助っ人に図書館へ行く仕事を頼んだときのこと。その依頼に助っ人は
「今日は勘弁して下さい、暑くて倒れそうなんで」
と答えた。

 その言葉を聞いた瞬間、僕は思わず手に持っていたボールペンを投げつけそうになってしまった。そして怒鳴りつけそうにもなった。しかし、両方とも胸にしまってじっとこらえ、黙って会社をあとにした。

 営業は、商品をお金に換金する仕事。そのお金は会社の資金となり、そのなかの一部は人件費となる。

 一日中「営業」することがものすごく馬鹿馬鹿しく感じて仕方なった。
 そして怒った方が、ほんとは学生のためにも良かったような気がしたてならない。