WEB本の雑誌

10月2日(火)

 ひとり営業マンの定期巡回の営業範囲というものはどうなっているのか?
 僕の場合、営業の端を列挙していくと千葉、柏、大宮、所沢、立川、本厚木、横浜などになる。広いのか狭いのか他に比べる相手がいないのでよくわからない。とにかくこの範囲を前営業マンから引き継ぎ、4年間やってきた。

 しかし、ここに来て少しこれを考え直そうと『ひとり営業会議』を行った。

前向き杉江(前)「もうちょっと遠くに行って販路を広げるというのはどうでしょうか?」
後向き杉江(後)「いや、いまの状況でもあっぷあっぷなんだから、ここは大人しくこのままにしておいた方がいいんじゃないの」
前「でも、もっと多くの書店を見たいし、書店人とも知り合いたいと思うんです。もしかしたらその町で『本の雑誌』を読みたいと思っている78才の遠出ができないおばあちゃんがいるかもしれないし」
後「でも、いきなりこんな小さな版元が行って、相手にされるか?ダメなんじゃないの」

 延々そんなことを自問自答していたが、とにかく営業マンは「外に出てなんぼ?」の仕事であると考え、今まで行っていた端よりもうひとつ先の都市へ足を運ぶべきだ!と弱気な自分を蹴飛ばし結論を出した。

 この日は東海道線に揺られ、新たな書店へ向かった。僕の周りでボックス席を埋めるのは、みんな小田原や熱海に向かう観光客だった。これはこれで楽しそうだ。