11月7日(水)
立川のO書店を訪問。ここは僕が今、イチ読者としても気に入っている書店で、妙にこのお店に来ると本が買いたくなる。各ジャンルの本を山のように抱えて、一度のレジで済ませる。そんな願望が充足されるワンフロアーで800坪という魅力と、圧倒的な品揃え。思わず、担当のSさんに会う前にしばらく棚を眺めてしまった。
もしこの世に浦和レッズがなくて、浦和に住む必要がなかったとしたら、僕は西武池袋線の中村橋か、この立川近郊に住みたいと考えている。中村橋の理由は11月号の『本の雑誌』に書いてあるとおりで、あの町の小さな書店中村橋書店で、お気に入りの本をT店長にさくっと一本釣りされたいという想い。そして立川近郊というのは、このO書店で半日つぶし、その後中央線沿線の個性的な本屋、古本屋に通うという休日を送れるだろう。
まあ、そうは言っても、出版営業マンの悲しさ。どこへ行ってもお世話になっている担当者がいて、何となくこちらの勝手な思い上がりだけど、妙に恥ずかしく、ゆっくり本が選べないという現実。
ああ、こんなことになるなら、どこか1件、一切顔を出さない大型書店を作っておくべきだったと非常に後悔している。