11月13日(火)
その本の噂を初めて聞いたのは、渋谷のH書店だった。確か10月初めに訪問した際、担当のHさんが「今度、ハヤカワから出る新刊が楽しみなんですよ、すっごい面白いらしくて」と。
それから数日して、今度は池袋J書店を訪問した。担当のTさんが「今度ね、ハヤカワから出る新刊のゲラを読んだんだけど、それがなかなか良いのよねぇ」と話す。僕はHさんとの会話を思い出し「もしかして…」と書名を挙げると「それそれ」と頷かれた。
その後も何件かの書店さんで同様に話題になっていた。最近、出版社は、新刊をゲラの段階で書店員さんに配ることが多いけれど、こんなに話題になることも珍しい。
その本は、ジョー・R・ランズデールの『ボトムズ』で、今、僕は司馬遼太郎を脇にどけ、読み始めたところだ。うーん、確かに面白い。