12月11日(火)
昨日、どうしても間に合わなかった書店さんが何件か出てしまい、申し訳なく思いつつも、本日に延期。だから今日も『本の雑誌』の直納だ。
冷たい風がビルとビルの間を吹き抜け、身体に突き刺さる。それでも銀座のK書店さん、日比谷のM書店さんと立て続けに納品し終える頃には、額から汗が流れ落ちる。何だかもう寒いんだか熱いんだかわからない。
都営線を乗り継いで、いったん会社に戻る。電車の中で『犬を飼う』谷口ジロー著(小学館文庫)を読んでちょっと泣いてしまった。犬は嫌いだけれど20年も生き続けている飼い猫小鉄を思い出し、何だか切なくなってしまったのだ。ああ、週末は小鉄に会いに行こう。
昨日の直納で、首と肩が筋肉痛になってしまっている。だから今日は30冊程度の直納でも非常につらい。首を振ったらゴキゴキ音が鳴る。そうはいっても届けなくては話にならないので、最終直納書店・川口のS書店さんへ向かった。
夕暮れ時にそのS書店へたどり着き、担当のOさんへ『本の雑誌』を渡す。するとOさんが
「ちょうど電話をしようと思っていたところなんだ。急だったから困っていて、ほんとありがとう。」とお礼を言ってくれた。何だかこの言葉で今回の直納部隊全ての疲れが飛んでしまった。うれしい限り。
それにしても『本の雑誌風雲録』目黒考二著(角川文庫)には、直納時代のことが記述されているけれど、こんなに重くて翌日筋肉痛になったなんて一言も書いていなかったような気がする。もしかして、僕が非力なんだろうか…。