頁をめくる音で息をする
尾道の路地に佇む古本屋は、疾走する店主が築いた小さな城。深夜の隠れ家から詩と熱情があふれだす。
バックナンバー
- 第18話 本の間で眠る窓
- 通販に登録する本の奥付を確認したあと、ふとページをめくる。目次を見ていると気に... (22.08.06)
- 第17回 さよならだけが人生か?
- 古本屋、銭湯、安い呑み屋に定食屋と喫茶店。違う町に旅行へでても、いく場所、店は... (22.06.29)
- 第16回 五月の夕暮れの匂い
- 五月の夕暮れの匂いがした。なんの匂いだろうか。この季節に咲く植物の匂いに海の匂... (22.06.08)
- 第15回 夜を急ぐ
- 朝、起きると花と目が合った。カーテンの開けはなれた窓からは燦々と光が降る。枕元... (22.03.27)
- 第14回 生き残ってしまった
- 夜になると町はとても静かだ。いつもは酔客待ちのタクシーの行列が並んでいた通りに... (21.09.28)
- 第13回 新しい友と懐かしい友
- 古本仕入の帰り道はいつもどこか寂しい。三万円で買った三菱のミニカにぱんぱんに積... (21.09.28)
著者紹介
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藤井基二
ふじいもとつぐ 1993年広島県福山市生まれ。尾道の古本屋・弐拾dB(にじゅうデシベル)店主。
著作紹介
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- 寄稿「詩とは何か―考える古本屋の日々」
- 『おすすめ文庫王国2021』
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