新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2019年1月号掲載
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書評担当者:小財満
凄まじい筆力のサスペンス『レイチェルが死んでから』に注目!
2017年エドガー賞最優秀新人賞。この年の候補作で言えばビル・ビバリー『東の果て、夜へ』を偏愛する自分ではあるが、当の受賞作フリン・ベリー『レイチェルが死んでから』(田口俊樹訳/ハヤカワ・ミステリ文...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
気持ちがにぎやかに揺れ動く51人の物語
主人公のいない小説、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子/亜紀書房)は五十一人の登場人物が出てくるので、実際はタイトルより一人多い。作者が書きすぎてしまったのだが、おさまりのいい数字を...記事を見る »
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書評担当者:大森望
新人・三方行成の爆笑SF童話集登場!
今月は日本SFの新人のデビュー作ラッシュ。まずは、門田充宏『風牙』(東京創元社)★★★½から。表題作は、第5回創元SF短編賞受賞作(8月末に書籍化された高島雄哉「ランドスケープと夏の定理」と同時受賞...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
阿津川辰海『星詠師の記憶』の推理の激突を見よ!
二○一七年、石持浅海と東川篤哉が審査員を務める新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」の第一回入選作『名探偵は嘘をつかない』でデビューした阿津川辰海が、第二作『星詠師の記憶』(光文社)を発表した。 未...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
らしさ"からときはなたれる『リトルガールズ』が美しい!
少し前のことになるが『すばる』五月号の「ぼくとフェミニズム」特集を興味深く読んだ。経歴も年齢も多様な31人の男性が「フェミニズム」について語る/表現する、という特集で、ここ最近の文芸誌の特集では群を...記事を見る »
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書評担当者:仲野徹
不思議な生物テトラヒメナに迫る!
テトラヒメナをご存じだろうか、と聞いても、ほとんどの人にとっては「?」だろう。繊毛虫とよばれる洋梨型の単細胞生物で、体長は30~100㎛(100㎛は1㎜の十分の一)くらい。水中に棲んでいる。 小核...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
朝比奈あすかの婚活小説『人生のピース』を読みふける
児島みさ緒が、婚活パーティで愕然とするくだりが物語の後半に出てくる。ろくでもない男ばかりだったと潤子と礼香に報告したあと、高校時代に男子校の文化祭に行ったことがあるでしょ、と話しだす。ひとクラス四〇...記事を見る »
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