新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
仲野徹 記事一覧
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2019年12月号掲載
JRと革マル派の関係に迫る『トラジャ』にのめり込む!
鈍器として凶器にも使えそうな装丁の『トラジャ』(西岡研介/東洋経済新報社)は、おそらく、これまでに読んだ中でいちばん分厚い本だ。「JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉」というサブタイトルがなければ...記事を見る »
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2019年11月号掲載
闇社会の帝王の怒濤の半生記がすごい!
まず一冊目は許永中の『海峡に立つ』(小学館)から。在日韓国人として大阪に生まれた政商許永中の名前を久しぶりに聞いた。 腕と才覚で「戦後最大のフィクサー」や、「闇社会の帝王」と呼ばれるまでにのし上が...記事を見る »
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2019年10月号掲載
進化は繰り返す!? 目からウロコの知的興奮本
どういう訳か、このところ、やたらと面白い本に出くわしている。うれしい反面、読書時間が増えすぎて困りもする。 そんな中でのトップバッターは、『生命の歴史は繰り返すのか? 進化の偶然と必然のナゾに実験...記事を見る »
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2019年9月号掲載
壇蜜と一緒に死と生とエロスを考える!
今月の一冊目は、壇蜜の『死とエロスの旅』(集英社)を。NHKのBSで放送された、同じ題名の番組の書籍化である。壇蜜にエロスを語らせるNHK、かなり攻めの姿勢であるが、なかなか真面目な内容のおもしろい...記事を見る »
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2019年8月号掲載
日本アルプス大縦断415キロを駆け抜けた男達
「トランスジャパンアルプスレース」をご存じだろうか。富山湾からスタートして、北・中央・南アルプスを縦断し、駿河湾にいたる415キロメートルを走破するレースである。 累積標高差は2万7千メートルという...記事を見る »
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2019年7月号掲載
5億年にわたる植物たちの戦争がすごい!
本を読んでいて唐突に自分の名前に出くわしてびっくりした。それも、「選書に熱心な硬派の書評子」として、佐藤優、内田樹、池内了、成毛眞、斎藤美奈子らと並んでの紹介である。えらくうれしいやないの。 だか...記事を見る »
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2019年6月号掲載
令和元年に読む昭和ノスタルジー本だ!
令和になった。昭和はすでに二つ前の元号だ。平成にとっては大正、昭和だと明治、、二つ前の元号の時代はえらく古くさい感じがしてしまう。だからという訳ではないのだが、まずは昭和ノスタルジー本を。 『裏昭和...記事を見る »
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2019年5月号掲載
信念の医師・和田耕治の物語『ペニスカッター』
強烈なタイトルに思わず買ってしまった『ペニスカッター』(和田耕治、深町公美子/方丈社)。タイトルだけを見ると、かの阿部定の話か、何年か前にあった「弁護士局部切断事件」のドキュメントかと思われるかもし...記事を見る »
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2019年4月号掲載
なんともええ感じの『ドライブイン探訪』
読書の目的ってなんやろ、と考えはることありませんか? ノンフィクションの場合、何らかのテーマについて書かれているわけですが、ほとんどの場合は、知ったところでこれといった意味のない内容です。 もちろ...記事を見る »
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2019年3月号掲載
起死回生ヤケクソ柴犬雑誌のサクセスストーリー
平成も残りわずかになってきた。この30年の間に変わったものは多い。まったく気にしていなかったが、犬の飼われ方もそのひとつらしい。 日本では、犬というのは庭先で飼うものと相場が決まっていたが、いまや...記事を見る »
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2019年2月号掲載
目からウロコの身近な文化論『異教の隣人』
旅行好き、それも僻地が好きだ。去年の夏はインドの最北部ラダックへ行った。マダガスカルとかブータン、みんなが怖がって行かないイランの旅行だって最高におもしろかった。 「死ぬまでに行きたいところリスト」...記事を見る »
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2019年1月号掲載
不思議な生物テトラヒメナに迫る!
テトラヒメナをご存じだろうか、と聞いても、ほとんどの人にとっては「?」だろう。繊毛虫とよばれる洋梨型の単細胞生物で、体長は30~100㎛(100㎛は1㎜の十分の一)くらい。水中に棲んでいる。 小核...記事を見る »