新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2019年2月号掲載
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書評担当者:小財満
ベテラン作家と元大統領のあっと驚くテクノスリラー
『大統領失踪』!! 説明!! アメリカ合衆国大統領が、失踪しますよ!!(そのまんま) というわけで今回のトップバッターはビル・クリントン/ジェイムズ・パタースン『大統領失踪』(越前敏弥・久野郁子訳/...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
マンローのデビュー短篇集『ピアノ・レッスン』が出た!
ノーベル文学賞作家アリス・マンローのデビュー短篇集『ピアノ・レッスン』(小竹由美子訳/新潮社)が刊行された。翻訳文学のおもしろいところに、日本で刊行される順番がある。自国では最初に刊行されるデビュー...記事を見る »
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書評担当者:大森望
新創刊から電子書籍まで新春アンソロジー祭り!
東京創元社が日本SF専門誌をついに創刊! ってこれ、副題に「創元日本SFアンソロジー」とついてるし、だいいち単行本じゃん! ──と思うでしょうが、〈ミステリーズ!〉の前身の〈創元推理〉だって5号目ま...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
有力新人・伊吹亜門の『刀と傘』を一押しだ!
宮部みゆき『昨日がなければ明日もない』(文藝春秋)は、『誰か Somebody』に始まる杉村三郎シリーズの第五作。前作『希望荘』で杉村は私立探偵を開業したが、その彼のもとにいよいよ舞い込んできた三つ...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
苦悩と向きあう日上秀之の"自営業文学"
第55回文藝賞を受賞した日上秀之『はんぷくするもの』(河出書房新社)は、東北沿岸の赤街という集落で、三十歳を過ぎた毅とその母の営む仮設の商店が主な語りの場となる。かつての商店兼生家は津波で流され、借...記事を見る »
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書評担当者:仲野徹
目からウロコの身近な文化論『異教の隣人』
旅行好き、それも僻地が好きだ。去年の夏はインドの最北部ラダックへ行った。マダガスカルとかブータン、みんなが怖がって行かないイランの旅行だって最高におもしろかった。 「死ぬまでに行きたいところリスト」...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
絶好調寺地はるなの『正しい愛と理想の息子』に◎!
おやおや、寺地はるながこういう小説を書くのか。最初はそう思ってしまった。というのは、『正しい愛と理想の息子』(光文社)の帯には、次のような惹句がついていたからだ。 「32歳と30歳。崖っぷち男二人。...記事を見る »