新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
冬木糸一 記事一覧
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2020年12月号掲載
文明をゼロから作るタイムトラベラーの必携書
もし、あなたが過去にタイムトラベルをして、しかも装置が動かなくなってその時代に取り残されてしまったとしたら......。そういう時でも、あなたが文明をゼロから作り直せるようにしよう、という観点から書...記事を見る »
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2020年11月号掲載
老化メカニズムを解明する最前線の一冊
今回まず紹介したい話題作は、デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラントによる『LIFESPAN 老いなき世界』(梶山あゆみ訳/東洋経済新報社)だ。シンクレアは老化の原因と若返りの方法に関する...記事を見る »
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2020年10月号掲載
今年最大の話題作『ブルシット・ジョブ』に注目!
おそらく今年最大の話題作がデヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(酒井隆史、芳賀達彦、森田和樹訳/岩波書店)だ。『負債論』などの著書がある文化人類学者のグレーバーに...記事を見る »
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2020年9月号掲載
『投票権をわれらに』が記す今現在も続く問題
今回まず紹介したいのは、アメリカでマイノリティの投票権を守るため、絶大な効力を発揮してきた投票権法の歴史をひもとくアリ・バーマン『投票権をわれらに 選挙制度をめぐるアメリカの新たな闘い』(秋元由紀訳...記事を見る »
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2020年8月号掲載
多角的な視点で考察する『幻覚剤は役に立つのか』
今回もかなりの大作揃い。まずご紹介したいのは、マイケル・ポーラン『幻覚剤は役に立つのか』(宮﨑真紀訳/亜紀書房)だ。実は近年、LSDなどの幻覚作用を持つ薬物が医療や意識の研究対象として注目を浴びてい...記事を見る »
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2020年7月号掲載
『もうダメかも』は今年ベスト級のノンフィクションだ!
今年ベスト級のノンフィクションが出た! マイケル・ブラストランド、 デイヴィッド・シュピーゲルハルターによる『もうダメかも──死ぬ確率の統計学』(松井信彦訳/みすず書房)だ。多くの人は人生の大半を死...記事を見る »
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2020年6月号掲載
ゼロから人間を作る細胞生物学の未来
今回まず紹介したいのは、フィリップ・ボール『人工培養された脳は「誰」なのか 超先端バイオ技術が変える新生命』(桐谷知未訳/原書房)だ。原題は「How To Grow A Human」で、受精した後、...記事を見る »
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2020年5月号掲載
世界人口は三十年後に大減少する!?
今回まずご紹介したいのは現代の諸問題を考えるうえで外すことができない世界人口の推移を扱った、ダリル・ブリッカー、ジョン・イビットソン『2050年 世界人口大減少』(倉田幸信訳/文藝春秋)だ。 現在...記事を見る »
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2020年4月号掲載
人類の理性と共感を信頼するピンカー『21世紀の啓蒙』
今回まず紹介したいのは、『暴力の人類史』で、我々が地上に出現して以来もっとも暴力が少なく、平和な時代を暮らしていることを明らかにしてみせた、スティーヴン・ピンカーの最新作『21世紀の啓蒙 理性、科学...記事を見る »
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2020年3月号掲載
進化と物理法則の繋がりを深掘りする傑作
二〇一九年はジョナサン・B・ロソス『生命の歴史は繰り返すのか?』など物理法則と生物の進化の繋がりを解き明かす素晴らしいノンフィクションが多数刊行されたが、チャールズ・コケル『生命進化の物理法則』(藤...記事を見る »
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2020年2月号掲載
思考や人間関係も整理する森博嗣『アンチ整理術』
『サピエンス全史』で過去を、『ホモ・デウス』で未来を対象にして人類史を虚構の観点から語り直したユヴァル・ノア・ハラリの新作『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』(柴田裕之訳/河出書...記事を見る »
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2020年1月号掲載
現在進行形の危機を扱う『危機と人類』をぐいぐい読む!
今号からノンフィクションガイドを担当する、冬木糸一と申します! これからしばらくの間よろしく。というわけで最初に紹介するのは『銃・病原菌・鉄』で世界にその名を轟かせたジャレド・ダイアモンドの『危機と...記事を見る »