新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2024年4月号
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書評担当者:東えりか
津波で亡くなった外国人をたどる『涙にも国籍はあるのでしょうか』
元日の奥能登地震は13年前の東日本大震災を思い起こさせた。被害の大きさに愕然としつつ、もう大地震は日本のどこで起こってもおかしくない事実を改めて突きつけられた。 『涙にも国籍はあるのでしょうか』(新...記事を見る »
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書評担当者:松井ゆかり
ますますパワーアップの成瀬あかりが帰ってきた!
シリーズ第一作『成瀬は天下を取りにいく』刊行以来、読書好きの心を魅了し続けてきた成瀬が帰ってきた! 宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』(新潮社)も連作短編集。引き続き地元愛を炸裂させ、四編目の「コンビ...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
西村健『不死鳥』でオダケン&ゆげ福が夢の共演だ!
『不死鳥』(講談社)は、新宿ゴールデン街でバーを営む「オダケン」と、福岡・中洲でとんこつラーメン店を営む「ゆげ福」という、西村健の二大シリーズの主人公が共演する。知人の娘を探しに上京したゆげ福は、福岡...記事を見る »
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書評担当者:大森望
今年度翻訳SFベストワン有力候補『ロボットの夢の都市』登場!
早くも今年の翻訳SFベストワン有力候補が登場した。イスラエル出身のラヴィ・ティドハーが一昨年出した長編『ロボットの夢の都市』(茂木健訳/創元海外SF叢書)★★★★★がそれ。邦訳して200頁少々という...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
楽園ははるか遠く......グルナ・コレクション開幕!
大商人の率いる隊商が、海岸の町から内陸へと旅を進めていく。その列の終わり近く、一人の美しい少年が、目を大きく見開いて周囲を観察している。 アブドゥルラザク・グルナ『楽園』(粟飯原文子訳/白水社)の...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
不気味で動機が見えないインドリダソン『悪い男』の恐怖
アーナルデュル・インドリダソンの新作『悪い男』(柳沢由実子訳/東京創元社)の主人公はいつものエーレンデュルではなく、婦人警官エリンボルグである。偏屈な(!)エーレンデュルが主人公だと内省的というか、...記事を見る »