新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
すずきたけし 記事一覧
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2023年4月号
"光の巨匠たち"のインタビュー集が面白い!
"マスターズ・オブ・ライト"=「光の巨匠たち」。なんと神々しいネーミングなのだろう。デニス・シェファー、ラリー・サルバート編著『マスターズ・オブ・ライト[完全版] アメリカン・シネマの撮影監督たち』(...記事を見る »
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2023年3月号
好奇心を奮わすクラカワーのルポルタージュ集
マーク・フィッシャー『奇妙なものとぞっとするもの 小説・映画・音楽、文化論集』(五井健太郎訳/Pヴァイン)は、二〇一七年に自死した哲学者であり批評家である著者による最後の著作。「奇妙なもの」「ぞっと...記事を見る »
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2023年2月号
世界中の「サッカー民」の人生とルーツが詰まった書
カタールで行われたワールドカップで、日本代表はドイツとスペインを破り決勝トーナメントに進出した。クロアチアにPKで破れ、惜しくも目標のベスト8進出はならなかったが、強豪国に勝利したことで可能性を感じ...記事を見る »
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2023年1月号
「怖い」のに「見たい」ホラーのパラドックスに迫る!
いま、「怖いもの」が人気である。映画館のプログラムをみれば必ずホラー映画のひとつやふたつは上映されている。また動画サイトでは怖い話を講談する怪談師が数多く活躍し、もちろん書籍では小説や絵本、児童書と...記事を見る »
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2022年12月号
教訓から無断公開まで絶版本へのさまざまな思い
書店員だったころ、あるテーマで本を集めようとすると注文できない本が見つかる。出版社に在庫がない「品切れ」である。そして「品切れ重版未定」という言葉に深い溜息をつく。ただの「品切れ」であれば重版(増刷...記事を見る »
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2022年11月号
「色」から「ことば」まで恐るべき『戦争とデザイン』
松田行正『戦争とデザイン』(左右社)は、「戦争と色」「戦争としるし」「戦争とことば」そして「戦争とデザイン」という四つのテーマで、デザインという視点から戦争の負を浮き彫りにする。「ナラティブ戦争」と...記事を見る »
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2022年10月号
日常の中でもう始まっている恐るべき『サイバー戦争』
メールやSNSを見るくらいしか利用しない僕はサイバーな戦争はハッカーが離れた場所にある他人のパソコンのデータを書き換えたり、消したり、フリーズさせたりして相手を困らせる程度だと思っていた。だが、大間...記事を見る »
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2022年9月号
オーウェル『1984』をイメージぴったりの漫画で読む
オーウェルの名作「1984」をグラフィックノベル化した『オーウェル『1984』を漫画で読む』(ジョージ・オーウェル文/フィド・ネスティ編・絵/田内志文訳/いそっぷ社)はまずはそのビジュアルに驚いた。...記事を見る »
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2022年8月号
自宅から真実を暴くベリングキャットの新しい手法
衝撃的なのがエリオット・ヒギンズ『ベリングキャット デジタルハンター、国家の嘘を暴く』(安原和見訳/筑摩書房)だった。シリアのアサド政府が自国民に化学兵器を使用した疑惑や、二〇一四年ウクライナ東部上...記事を見る »
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2022年7月号
見たくないけど見たい『禁断の世界』が最高に面白い!
最近の心霊動画はすごい。防犯カメラの映像に映った"なにか"や、ひとりでに椅子が動いたり、ドアが閉じたり開いたり、誰かが覗いていたりと、けっこう気軽に怪異を見ることができる。それも際限なく。しかし数こ...記事を見る »
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2022年6月号
アート&デザイン200年の革命的表現を見よ!
松田行正『アート&デザイン表現史 1800s2000s』(左右社)を書店で見かけたとき、オーラをまとった本の出で立ちが目にズギャンと飛び込んできた。ちょっぴり懐に厳しい価格ながらも、全頁フルカラーで...記事を見る »
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2022年5月号
沈没船や遺跡を探る『水中考古学』の世界
一九一五年にイギリス人のシャクルトン率いる南極探検隊が乗船していたエンデュアランス号は南氷洋で海氷に閉じ込められ九ヶ月もの間動けず、結局船は氷に押し潰され沈没した。シャクルトンたち乗組員は船を降り、...記事を見る »
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2022年4月号
「かわりばんこ」に気づかせてくれるグラフィック・メディスン
クラウドファンディングで支援した本が届いた。一月に書店でも発売されたMK・サーウィック『テイキング・ターンズ』(中垣恒太郎・濱田真紀訳/サウザンブックス社)は、エイズパニック下のアメリカで一九九四年...記事を見る »
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2022年3月号掲載
新たな視点で世界を見る八馬智『日常の絶景』
書店の新刊コーナーでそのレトロな装丁が目に止まったのがオリオヴィア・コスキー&ジェイナ・グルセヴィッチ『太陽系観光旅行読本』(露久保由美子訳/原書房)。二〇一八年に出たものの新装版の本書は、昨年ヒッ...記事を見る »
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2022年2月号掲載
物理学者がSF映画をガチで考察する!
書店の新刊コーナーで高水裕一『物理学者、SF映画にハマる』(光文社新書)を見つけペラペラペとページをめくった。タイトルからして「また考証ツッコミ系の本かな」と食傷気味な印象の本だったが、映画『TEN...記事を見る »
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2022年1月号
ヤマビルに新たな光をあてる子どもたちの研究が素晴らしい!
小学生のころ、ヤングジャンプで泉鏡花の『高野聖』が読み切りで漫画化されていて、その中でたいそうデッカいヤマビルが木から落ちてきて纏わりつかれる僧の絵が今でもトラウマになっている。樋口大良+子どもヤマ...記事を見る »