新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2024年8月号
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書評担当者:東えりか
結婚半年、22歳の奮闘を描く『力道山未亡人』
二〇二五年は昭和百年。今年から来年にかけて「昭和」がキーワードになることだろう。 私は昭和の真ん中あたりに生まれた正に「昭和のおばさん」。ならば開き直ってあの時代を検証した本を紹介したい。 『力道...記事を見る »
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書評担当者:松井ゆかり
古内一絵『東京ハイダウェイ』に元気づけられる!
「東京には空が無い」との嘆きが綴られたのは高村光太郎の『智恵子抄』においてであるが、東京には隠れ家(ハイダウェイ)的な穴場スポットがこんなにあると知ったら、智恵子もびっくりするかもしれない。古内一絵『...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
驚愕の展開が待ち受ける『詐欺師と詐欺師』が素晴らしい!
川瀬七緒のノンシリーズ長篇『詐欺師と詐欺師』(中央公論新社)は、女性詐欺師のバディものである。ただし関係性は対等とは言いがたい。一人称主人公である藍は最近帰国した凄腕の詐欺師だ。彼女と偶然知り合った...記事を見る »
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書評担当者:大森望
『精霊を統べる者』のスチームパンクなカイロに浸る!
今月の目玉は、P・ジェリ・クラークの第一長編『精霊を統べる者』(鍛治靖子訳/創元海外SF叢書)★★★½。一昨年のネビュラ賞長編部門など4冠を獲得した改変歴史スチームパンクの話題作だ。 舞台は191...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
シャッター音が聞こえ、物語はつづく
一枚の写真を前に、祖母がやさしく問いかける。 「これは、だあれ?」 「わたしよ!」と叫ぶ少女。しかし「わたし」とは一体誰なのか。そして、写真に写るもう一人の人物──母は、どうしてここにいないのか。 ...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
スリリングでユーモラスな『マクマスターズ殺人者養成学校』
ルパート・ホームズって「エスケープ」や「ヒム」のルパート・ホームズ?と思って調べてみたらやっぱりあのルパート・ホームズだった!(当時はホルムズ)。そのルパート・ホームズ『マクマスターズ殺人者養成学校...記事を見る »