新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2021年12月号掲載
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書評担当者:北上次郎
異色の友情小説『子供は怖い夢を見る』に驚く!
宇佐美まことの小説を読むときは、帯コピーを絶対に見ないようにしている。すべての情報をシャットアウトして、いきなり読み始めるのだ。もともと小説はそうして読み始めるのがいちばんいいのだが、宇佐美まことの...記事を見る »
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書評担当者:冬木糸一
ジェニー・オデル『何もしない』で注意力を取り戻す!?
現代は我々の注意と時間を奪っていくもので溢れている。SNSは常に新しい通知を伝えてくるし、仕事が終わっても競争社会で忙しく、オフの日でも学び、成長が求められる時代である。だが、そんな在り方にノーを突...記事を見る »
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書評担当者:古山裕樹
七二〇通りの驚きがある道尾秀介『N』がすごい!
ミステリというジャンルの何に惹かれたのか。筆者にとっては、ある物語が、隠れていた真相が明かされることによって、意味が全く変わってしまうところだ。驚きとともに起こる認識の組み換え。これまで読んできたス...記事を見る »
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書評担当者:大森望
22本の『異常論文』にSFの真髄を見た!
今年の日本SF界隈の話題を席捲したあの〝異常論文〟企画が(SFマガジン6月号の特集を経て)ついに書籍化。ハヤカワ文庫JAの記念すべき1500番を飾った。その名も『異常論文』(樋口恭介編)★★★★½。...記事を見る »
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書評担当者:藤ふくろう
ディープな家族小説『サワー・ハート』に溺れる
2021年ノーベル文学賞を受賞したアブドゥルラザク・グルナは、タンザニアの政治混乱を逃れて英国に渡り、英語で執筆する作家だ。海外文学の新刊でも、移住先の言語で書く作家たちの作品が目にとまった。 ジ...記事を見る »
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書評担当者:吉野仁
熱量も火薬量もますます快調『暗殺者の献身』が熱い!
近年、海外ミステリでは、三部作形式でまとまった作品が以前より増えている気がする。同じ主人公で三作完結。長いシリーズにしてしまうと、マンネリズムに陥ってしまうからだろうか。 その点でいえば、マーク・...記事を見る »
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