新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2025年7月号 書評担当者:久田かおり
今日をつないで生きる人々を描く朝倉かすみ『棺桶も花もいらない』
いせひでこの絵本『ルリユールおじさん』で「ルリユール」という言葉を知った人も多いのではないだろうか。それはフランス語で手製本すること、あるいはその職人を表す言葉とのこと。3月に発売された坂本葵『その...記事を見る »
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2025年7月号 書評担当者:梅原いずみ
変幻自在の潮谷験が放つ『名探偵再び』にやられた!
潮谷験の変幻自在っぷりに、磨きがかかっている。前々作が怪獣パニック×犯人当ての『ミノタウロス現象』、前作がフランス革命前後を舞台にした歴史×推理小説『伯爵と三つの棺』ときて、最新作『名探偵再び』(講...記事を見る »
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2025年7月号 書評担当者:大森望
謎の地図をめぐる冒険譚『非在の街』を一気読み!
Hell's Cartographers(地獄の地図製作者)というのはSF作家のかつての二つ名だが、ペン・シェパードの『非在の街』The Cartographers, 2022(安原和見訳/創元海外...記事を見る »
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2025年7月号 書評担当者:橋本輝幸
規範から外れた女たちの物語『鳥の心臓の夏』
トマス・ハヤン『タイヤル・バライ 本当の人』(下村作次郎訳/田畑書店)は台湾の原住民作家(台湾では先住民と呼ばない)の初の邦訳である。台湾政府の現在の定義によれば、台湾には十六の原住民族が居住してい...記事を見る »
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2025年7月号 書評担当者:小山正
英国警察小説の剛速球と変化球を受けてみよ!
英国の作家アン・クリーヴスの長編『沈黙』(高山真由美訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)が圧巻だ。英国南西部ノース・デヴォン州を舞台に、マシュー・ヴェン警部と仲間たちの捜査を描く本格ミステリで、シリーズ前作...記事を見る »