新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2023年2月号 書評担当者:北上次郎
増田俊也の動物パニック小説『猿と人間』がすごいぞ!
衝撃的なデビュー作『シャトゥーン ヒグマの森』から十五年、増田俊也がまた動物パニック小説の傑作を書いた。それが『猿と人間』(宝島社)だ。すごいぞ。 『シャトゥーン ヒグマの森』は、体重三五〇キロ、飢...記事を見る »
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2023年2月号 書評担当者:すずきたけし
世界中の「サッカー民」の人生とルーツが詰まった書
カタールで行われたワールドカップで、日本代表はドイツとスペインを破り決勝トーナメントに進出した。クロアチアにPKで破れ、惜しくも目標のベスト8進出はならなかったが、強豪国に勝利したことで可能性を感じ...記事を見る »
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2023年2月号 書評担当者:松井ゆかり
額賀澪『タスキメシ 五輪』で東京オリンピックを振り返る
駅伝ファンにとって、年始はニューイヤー&箱根という二大大会が開催される時期だ。しかし、駅伝がない一年の大半の日々、私たちは何に楽しみを見出せばいいのか。そこで、選手たちを食事という面から支える人々を...記事を見る »
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2023年2月号 書評担当者:酒井貞道
米澤穂信『栞と嘘の季節』の不穏なコンビが愛しい!
十代の多感な若者が、切り札──人を殺せる猛毒を手に入れたらどうなるのか? 『栞と嘘の季節』(集英社)は、この問いを追求する。高校の図書委員、堀川と松倉は、図書室でトリカブト製の栞を見つける。校舎裏に...記事を見る »
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2023年2月号 書評担当者:大森望
"いま、そこにある未来"を描く『マシンフッド宣言』
AI、VR、身体改変、汎用3Dプリンタ、環境汚染、監視社会......"いま、そこにある未来"を描くのはSFの本流だが、今月はその種の作品が揃った。 インド生まれの米国人女性作家、S・B・ディヴィ...記事を見る »
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2023年2月号 書評担当者:石川美南
絢爛たる比喩の千本ノック『パラディーソ』に溺れる!
ラテンアメリカ文学の伝説的作品として翻訳が待たれていたホセ・レサマ=リマ『パラディーソ』(旦敬介訳/国書刊行会)が、重い。内容の話ではない。物理的な重量のことだ。うちで計ってみたら九六二グラムあった...記事を見る »
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2023年2月号 書評担当者:柿沼瑛子
P・ブランチ『死体狂躁曲』の軽味とスピード感が楽しい!
2022年はひと足先に論創社から『ようこそウェストエンドの悲喜劇へ』が紹介され、さらには今回の『死体狂躁曲』(小林晋訳/国書刊行会)と、四作しか残されていない長編のふたつも紹介されてしまうなんて、も...記事を見る »