新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2022年1月号
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書評担当者:北上次郎
活力あふれる『リズム・マム・キル』をぐいぐい一気読みだ!
北原真理『リズム・マム・キル』(光文社)は、活力あふれる小説だ。読み始めたらぐいぐい引きずり込まれ、あっという間に一気読みだ。 半グレの帝王ジンとその片腕晴斗(弁護士でもある)が、やばい写真回収の...記事を見る »
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書評担当者:すずきたけし
ヤマビルに新たな光をあてる子どもたちの研究が素晴らしい!
小学生のころ、ヤングジャンプで泉鏡花の『高野聖』が読み切りで漫画化されていて、その中でたいそうデッカいヤマビルが木から落ちてきて纏わりつかれる僧の絵が今でもトラウマになっている。樋口大良+子どもヤマ...記事を見る »
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書評担当者:高頭佐和子
得体のしれない恐怖に侵食される辻村深月『闇祓』
怖いのは苦手だ。日常生活に侵食してくるタイプのホラー小説には、近寄らないようにしている。なのになぜ辻村深月『闇祓』(KADOKAWA)を手にしてしまったのか。 第一章の舞台は私立高校だ。優等生タイ...記事を見る »
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書評担当者:古山裕樹
芦辺拓『大鞠家殺人事件』の波瀾に満ちた物語を堪能!
かつては栄華を誇った船場の商家。衰えてもかつてのしきたりを守る豪商一族を、殺人の惨劇が襲う......。芦辺拓の『大鞠家殺人事件』(東京創元社)は、クラシカルな探偵小説の枠組みに沿って、古風な商家を...記事を見る »
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書評担当者:大森望
独創的かつ圧倒的な小田雅久仁『残月記』に五つ星!
永遠の名作『本にだって雄と雌があります』から9年。待望久しい小田雅久仁の新著『残月記』(双葉社)★★★★★がついに出た。月にまつわる3話の連作で、最初の2話も年間ベスト級だが、全体の半分強を占める2...記事を見る »
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書評担当者:藤ふくろう
アンソロジー『ヌマヌマ』の濃厚で多彩なロシアに沈む!
タイトルが出た時「これは読まなければ」と直感し、書影が公開された時には「なるほど、これはやばいやつ」と確信した本がある。沼野充義・沼野恭子編訳『ヌマヌマ はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』...記事を見る »
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書評担当者:吉野仁
『ブラックサマーの殺人』の分析官ブラッドショーがいいぞ!
だれがなんと言おうと、この作品の魅力は、ブラッドショーにある。M・W・クレイヴン『ストーンサークルの殺人』を読み終えて、そう思ったものだ。 若き分析官ブラッドショーは、天才的な頭脳を持ちながら、内...記事を見る »
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