新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2022年10月号
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書評担当者:北上次郎
『素数とバレーボール』で青春がぐんぐん立ち上がる!
今月は、平岡陽明『素数とバレーボール』(講談社)から。最初は、不思議なプロローグの意味がよくわからなかった。四一歳の誕生日に、北浜慎介はメールを受け取るのである。送信者は、バレーボール部でチームメイ...記事を見る »
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書評担当者:すずきたけし
日常の中でもう始まっている恐るべき『サイバー戦争』
メールやSNSを見るくらいしか利用しない僕はサイバーな戦争はハッカーが離れた場所にある他人のパソコンのデータを書き換えたり、消したり、フリーズさせたりして相手を困らせる程度だと思っていた。だが、大間...記事を見る »
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書評担当者:高頭佐和子
情熱と青春てんこ盛りの村山由佳『星屑』に大満足!
村山由佳『星屑』(幻冬舎)は、スターを目指す少女たちの物語だ。「そういうキラキラした話は、今気分じゃないんだよなあ」と思ってしばらく放置していたことを告白しておく。とんだバカヤロウになるところであっ...記事を見る »
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書評担当者:古山裕樹
初鹿野創〈ラブだめ〉は本格陰謀小説である!
陰謀ものが好きだ。 社会の裏側で、ひそかに自らの望む形に社会を作り替えようと企む者と、それを妨げようとする者の物語。世の中は見えているとおりのものではなく、物事には裏や奥に意外な真相が潜んでいる。...記事を見る »
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書評担当者:大森望
驚愕の真相へ突き進む『ヨーロッパ・イン・オータム』
アポロ計画は1972年に17号で幕を閉じたが、もし仮に翌年も続いていたら──というのが、クリス・ハドフィールド『アポロ18号の殺人』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF上下各)★★★★。題名だけ見ると本格...記事を見る »
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書評担当者:藤ふくろう
ヘビー級の家族小説2連発だ!
ヘビー級の家族小説が豊作だった。まずは、黄金採掘の夢を見た中国系移民一家を描く、C・パム・ザン『その丘が黄金ならば』(藤井光訳/早川書房)。舞台は、ゴールドラッシュ後のアメリカ西部。中国系移民2世の...記事を見る »
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書評担当者:吉野仁
この秋必読の海外ミステリ『われら闇より天を見る』
はじめは、版元の力がやたら入っているなぁと感じた。クリス・ウィタカー『われら闇より天を見る』(鈴木恵訳/早川書房)の帯には、ずらりと賛辞が並び、「英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガー受賞」...記事を見る »
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