新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2022年11月号
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書評担当者:北上次郎
水島かおりの半自伝的家族小説『帰ってきたお父ちゃん』が濃い!
今月は、河合莞爾『豪球復活』(講談社)があるから楽勝だ、と考えていた。このガイドの見開きページの半分は、『豪球復活』の面白さを書くだけで埋まってしまうだろう。そうすると残りは半分だ。楽勝じゃん。とこ...記事を見る »
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書評担当者:すずきたけし
「色」から「ことば」まで恐るべき『戦争とデザイン』
松田行正『戦争とデザイン』(左右社)は、「戦争と色」「戦争としるし」「戦争とことば」そして「戦争とデザイン」という四つのテーマで、デザインという視点から戦争の負を浮き彫りにする。「ナラティブ戦争」と...記事を見る »
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書評担当者:高頭佐和子
"食べること"が苦痛な高校生と"吸血鬼"の青春小説
食べ物や料理が出てくる小説と言うと、描写が美味しそうで食欲がわくものだと思っていた。だけど、食=快楽と思わない人もいる。自分の思う当たり前を、他人に押し付けてきたかもしれない。そう考えるようになった...記事を見る »
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書評担当者:古山裕樹
天才投手の秘密をめぐる河合莞爾『豪球復活』に驚愕!
ミステリというジャンルの大きな魅力に、「遡行する驚き」がある。事実が明かされることによって、それまで読んできた物語のできごとの意味が異なるものに変わってしまう。驚きとともに認識は組み換えられる。あれ...記事を見る »
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書評担当者:大森望
新しい才能が花開くSFアンソロジー2連発!
このところSF短編の新しい書き手が急増しているという話を少し前のSFマガジンに書いたんですが、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/1 朧木果樹園の軌跡』(発行・Kaguya Books/発売・社会評...記事を見る »
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書評担当者:藤ふくろう
威風堂々のブラック労働コメディ『愚か者同盟』に笑う!
ピュリツァー賞を受賞した労働ブラックコメディ小説、ジョン・ケネディ・トゥール『愚か者同盟』(木原善彦訳/国書刊行会)の、威風堂々たるブラック労働者ぶりに感心した。1960年代アメリカを舞台に、大学卒...記事を見る »
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書評担当者:吉野仁
J・ルブリ『魔王の島』は最高のサイコ・ミステリである!
わたしは、十代後半、小林信彦『怪人オヨヨ大統領』に夢中となり、やがて著者の新刊を読み漁っていった。なかでも海外ミステリの新刊を鬼のごとく俎上にあげた『地獄の読書録』からは多大な影響を受けた。それから...記事を見る »
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