新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2019年3月号掲載
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書評担当者:小財満
無法者と娘の逃避行『拳銃使いの娘』が胸を打つ!
犯罪をおかすことでしか、生きられない者もいる。無法者、すなわち拳銃使いだ。ジョーダン・ハーパー『拳銃使いの娘』(鈴木恵訳/ハヤカワ・ミステリ)はそんな無法者と、五年ぶりに再会した娘との決死の逃避行を...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
六歳の少年が語る喪失『おやすみの歌が消えて』
六歳の主人公ザックの語りで長編小説を上梓したリアノン・ネイヴィン。『おやすみの歌が消えて』(越前敏弥訳/集英社)は彼女のデビュー作だ。 ザックの小学校に「じゅうげき犯」がきた。最悪なことに、兄のア...記事を見る »
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書評担当者:大森望
早川と創元の新旧二大巨頭が大激突だ!
今月の翻訳SFは、早川と創元で新旧二大巨頭が大激突。ともに内田昌之訳なので、さしずめ内田ダービーか──と思うと急に熱が冷めますが(個人の感想です)、現役代表は、2017年に出た、ジョン・スコルジーの...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
神津凛子の"オゾミス"デビュー作『スイート・マイホーム』登場!
帯に「選考委員全員戦慄」「『イヤミス』を超えた、世にもおぞましい『オゾミス』誕生。」といったセンセーショナルな惹句が並んでいるのは、神津凛子のデビュー作『スイート・マイホーム』(講談社)。第十三回小...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
平成最後の芥川賞候補作総まくりだ!
なにかにつけて「平成最後」と頭に付くのが鬱陶しいが、今回の芥川賞も平成最後の選考と、いくつかのメディアが謳っている。では平成最初の芥川賞は? と調べてみたら、なんと受賞作なし。最後を強調する必要はな...記事を見る »
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書評担当者:仲野徹
起死回生ヤケクソ柴犬雑誌のサクセスストーリー
平成も残りわずかになってきた。この30年の間に変わったものは多い。まったく気にしていなかったが、犬の飼われ方もそのひとつらしい。 日本では、犬というのは庭先で飼うものと相場が決まっていたが、いまや...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
『クロストーク』は2018年オールエンタメの「幻の1位」だ!
いやあ、素晴らしい。これほど愉しい小説を読むのは久々で、本が届いた日の夜から読み始め、ひたすら読み続けて翌日の夜に読了。ときどき食事などの休憩ははさんだけれど、一気読みとはこのことだ。コニー・ウィリ...記事を見る »