新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2022年6月号
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書評担当者:北上次郎
青崎有吾の百合短編「恋澤姉妹」が素晴らしい!
青崎有吾「恋澤姉妹」が素晴らしい。舞台は中東。鈴白芹というヒロインが、ツアーガイドのワラビを訪ねてくる。ワラビは恋澤姉妹のところまで案内してくれるのだ。 恋澤姉妹とは何か。鈴白芹は何の目的で訪ねて...記事を見る »
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書評担当者:すずきたけし
アート&デザイン200年の革命的表現を見よ!
松田行正『アート&デザイン表現史 1800s2000s』(左右社)を書店で見かけたとき、オーラをまとった本の出で立ちが目にズギャンと飛び込んできた。ちょっぴり懐に厳しい価格ながらも、全頁フルカラーで...記事を見る »
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書評担当者:高頭佐和子
セクハラ被害をリアルに描く井上荒野『生皮』
井上荒野『生皮』(朝日新聞出版)は、セクシャルハラスメントをめぐる小説である。どんな立場の人も、過去を振り返らずにはいられなくなるのではないか。忘れたい記憶、苦い後悔、封印した感情、見ないふりをした...記事を見る »
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書評担当者:古山裕樹
呉勝浩『爆弾』が繰り出す罠だらけの心理戦
シンプルなタイトルとシンプルな状況設定。だが、物語が進むにつれて、罠だらけの入り組んだ構図が徐々に浮かび上がる。呉勝浩の『爆弾』(講談社)は、そんな小説だ。 酔った男が酒屋で暴れた、ありふれた事件...記事を見る »
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書評担当者:大森望
長編&アンソロジーの中国女性SFラッシュだ!
中国SFの翻訳ラッシュが止まらない。今月は、女性作家の新刊が2冊。これが4冊めの訳書となる郝景芳の『流浪蒼穹』(及川茜・大久保洋子訳/早川書房)★★★は、《新☆ハヤカワ・SF・シリーズ》の2段組で本...記事を見る »
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書評担当者:藤ふくろう
『ケンジントン公園』の狂躁的な語りに溺れる!
現代韓国を代表する作家のひとり、ファン・ジョンウンによる『年年歳歳』(斎藤真理子訳/河出書房新社)は、母娘二世代の女性たちがそれぞれ抱える生きづらさをめぐる物語である。まず、娘たちの生きづらさが語ら...記事を見る »
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書評担当者:吉野仁
待望のシリーズ第二弾『天使の傷』から目が離せない!
待ちに待った続編の登場だ。 マイケル・ロボサム『天使の傷』(越前敏弥訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)は、『天使と嘘』に続くシリーズ第二弾。いよいよ嘘を見破る能力をもつ少女イーヴィ本人の秘密に迫っていく...記事を見る »