新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2025年8月号 書評担当者:東えりか
芥川賞作家の理想の家探しにワクワク!
毎日の生活を機嫌よく過ごすために、住環境はとても重要なファクターだと思っている。 とはいえ大それた欲望があるわけではない。静かで、まあまあ便利で、それほど手狭ではないこと。それくらいだろうか。三十...記事を見る »
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2025年8月号 書評担当者:久田かおり
「正しさ」とは何かを問いかける丸山正樹『青い鳥、飛んだ』
正しさとは、という問いを全力で投げつけてきたのが丸山正樹『青い鳥、飛んだ』(角川春樹事務所)。『デフ・ヴォイス』で知られる丸山正樹の著書にはこの「正しさ」に対する懐疑がいつも見え隠れする。万引き犯を...記事を見る »
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2025年8月号 書評担当者:梅原いずみ
新馬場新の直球ミステリ『歌はそこに遺された』に注目!
AI×シスターフッドSFの『沈没船で眠りたい』、ディストピア×ロードノベル『十五光年より遠くない』など、新馬場新はSFジャンルですでに話題の書き手である。謎解き小説の手法を取り込んだ『沈没船で眠りた...記事を見る »
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2025年8月号 書評担当者:大森望
スリル満点のSFサスペンスオルダーマン『未来』がいいぞ!
ナオミ・オルダーマンの『パワー』に続く2冊目の邦訳長編『未来』(安原和見訳/河出書房新社)★★★★は、"世界の終わり"をテーマにした近未来SFサスペンス。主人公は、サバイバルのための動画の配信者とし...記事を見る »
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2025年8月号 書評担当者:橋本輝幸
ステラーカイギュウと人類との三百年『極北の海獣』
イーダ・トゥルペイネン『極北の海獣』(古市真由美訳/河出書房新社)は著者が七年の歳月をかけて完成させたデビュー作の、フィンランド語からの翻訳だ。本国で高く評価され、二十八の言語に翻訳が決定している。...記事を見る »
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2025年8月号 書評担当者:小山正
怒りの声をあげる女性たちを見よ!
この一ヶ月で、犯罪被害を受けた女性の決意と行動を描く小説を続けて読んだ。男性の暴力と殺人に怒りの声をあげ、生の尊厳を追求する女性たちの物語である。どれも衝撃的な作品だった。 一冊目は、アイルランド...記事を見る »