新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2023年1月号
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書評担当者:北上次郎
強く鮮やかに描く羽鳥好之『尚、赫々たれ』がいいぞ
今月は、羽鳥好之『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』(早川書房)から始めよう。三部構成の長編だが、圧巻は第二章。立花宗茂が、鎌倉にいく天寿院(七歳で秀頼に嫁いだ千姫。つまり家光の姉)のお供をするくだりだが...記事を見る »
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書評担当者:すずきたけし
「怖い」のに「見たい」ホラーのパラドックスに迫る!
いま、「怖いもの」が人気である。映画館のプログラムをみれば必ずホラー映画のひとつやふたつは上映されている。また動画サイトでは怖い話を講談する怪談師が数多く活躍し、もちろん書籍では小説や絵本、児童書と...記事を見る »
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書評担当者:松井ゆかり
原田ひ香『老人ホテル』に胸がざわざわする!
「親ガチャ」という言葉がだいぶ浸透してきたと感じるのは、それだけ親子関係に悩む人が多いことの表れではないだろうか。原田ひ香『老人ホテル』(光文社)の主人公・日村天使(読みは「えんじぇる」)は、大宮の「...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
辻堂ゆめ『君といた日の続き』のダメ押し展開がすごい!
《本の雑誌》読者の皆様、お久しぶりの方はお久しぶりです。今月から新刊国内ミステリのガイドを務める酒井貞道です。当ジャンルは今や百花繚乱、種類も豊富で、毎月目移り必至。一緒に楽しんでいきましょう。 で...記事を見る »
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書評担当者:大森望
ベスト候補長篇から時間SFまで小説ぜんぶ早川書房祭りだ!
今月は(9月からの積み残し分も含めて)小説ぜんぶ早川書房祭り。まずは単行本から。長谷敏司の書き下ろし『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)★★★★½は『BEATLESS』以来なんと10年ぶ...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
エネルギッシュな中国小説怒濤の三冊読み比べ!
中国の過去や現在を鮮やかに照らす小説、しかもエネルギッシュですこぶる面白く、ページを繰る手が止まらない──。そんな触れ込みで勧めて回りたくなる本が、立て続けに三冊刊行された。いずれ劣らぬ読み応え、一...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
スーシェ『ポワロと私』の「シェラミ」に涙!
デビッド・スーシェ『ポワロと私』(高尾菜つこ訳/原書房)はこの原稿を書いている時点で重版になっているとのことで、ちょっと意外だった。ホームズならともかくクリスティ本人も「うんざり」と公言している、あ...記事を見る »
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