新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2023年11月号
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書評担当者:松井ゆかり
主人公のまっすぐさが胸を打つ木内昇『かたばみ』がいい!
木内昇『かたばみ』(KADOKAWA)は、昭和生まれの自分にとっては涙が出るほど郷愁を誘われる物語だが、あらゆる世代の読者に読んでもらいたい一冊だ。 昭和十八年、主人公の悌子はずっと槍投げでオリン...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
呉勝浩『素敵な圧迫』はとんでもなく不穏な短篇集だ!
呉勝浩は、重厚な長篇で名を上げる一方、その作風と題材をカメレオンのように変えてきた。六年にわたり書き溜められたノンシリーズ短篇集『素敵な圧迫』(KADOKAWA)は、後者の特性が発揮され、ヴァラエテ...記事を見る »
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書評担当者:大森望
悪逆非道の家庭用ロボット チク・タクがすばらしい!
ジョン・スラデックの超破天荒なロボットSF長編 Tik-Tok (1983)が、原書刊行から40年を経てついに邦訳された。残念ながら現状TikTokを検索しても関連動画は全然上がってませんが、10回...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
フランス、アルジェリア──その膨らみとひずみを読む
アンヌ・ベレスト『ポストカード』(田中裕子訳/早川書房)の始まりは二〇〇三年。作者アンヌの実家に、差出人不明のポストカードが届く。記されていたのは四人の親族の名前のみ。いずれも一九四二年、アウシュビ...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
エドワーズ『処刑台広場の女』のクールなヒロインに注目!
一部の例外を除けば、必ずしもいい評論家=いいミステリ作家とは限らないのだが、マーティン・エドワーズの『処刑台広場の女』(加賀山卓朗訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)はいい意味でそれを裏切ってくれる快作であ...記事を見る »
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