新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2025年6月号
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書評担当者:大森望
全SFファン必携『伊藤典夫評論集成』がついに出た!
どどどーん!!! 40年待ち続けた本がついに出た。近くば寄って目にも見よ、1400ページ函入りの『伊藤典夫評論集成』(国書刊行会)である。〈宇宙塵〉初投稿(当時15歳)に始まり、「SFスキャナー」、...記事を見る »
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書評担当者:橋本輝幸
現代アメリカを描くコミカルでスリリングな『虚言の国』
リン・マー『ブリス・モンタージュ』(藤井光訳/白水社二八〇〇円)は一九八三年に中国福建省で生まれたリン・マーの、パンデミック・アポカリプス長編『断絶』に続く二冊目の日本語訳だ。短編集で、主人公は著者...記事を見る »
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書評担当者:東えりか
絵本作家・漫画家・詩人のやなせたかしの生涯
幼児に大人気の絵本の『あんぱんまん』(フレーベル館1973年初版/2022年復刻版)を初めて読んだ。もちろんアンパンマンとは、あんぱんの顔を空腹で困っている人に食べさせる、ことは知っていた。だが頭の...記事を見る »
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書評担当者:久田かおり
佐藤正午『熟柿』に心を鷲掴まれる!
2025年がまだ半分も過ぎていないこの時点で「年間ベスト」などと言っちゃっていいものかどうか悩むけど、とりあえず暫定ベストと宣言したい佐藤正午『熟柿』(KADOKAWA)が心を鷲掴み。佐藤正午は20...記事を見る »
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書評担当者:梅原いずみ
キネマ探偵・嗄井戸と奈緒崎が帰ってきた!
七年ぶりに、この事件簿に新たな物語が記録されるとは。斜線堂有紀『キネマ探偵カレイドミステリー 会縁奇縁のリエナクトメント』(光文社一七〇〇円)。映画マニアの「引きこもり名探偵」嗄井戸と、彼の友人でワ...記事を見る »
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書評担当者:小山正
プロのスパイに、だまされたい!
スパイ小説が好きだ。ジェームズ・ボンドのようなスーパーヒーロー物も良いが、そもそもスパイは人を欺くプロなのだから、その技を著者が読者に仕掛けて、最後にアッと驚く謀略小説だと、もっと良い。かつてはジョ...記事を見る »