新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2025年10月号
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書評担当者:東えりか天皇家に忍び寄った「魔女」を追う意欲作
二〇二五年は、昭和にすると百年、終戦から八十年という節目の年だからか、この八月はいつにも増して第二次世界大戦の戦前戦後を語る映画やドキュメンタリ、小説、ノンフィクションを多く目にした気がする。 『天...記事を見る »
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書評担当者:久田かおり宇佐美まこと『13月のカレンダー』の余韻に浸る!
戦後80年という年だからこその一冊が、宇佐美まこと『13月のカレンダー』(集英社)だ。博士号を取るため日夜研究を続けていた侑平。結果を求めすぎて手を染めた不正。信用も恩師も未来も失った侑平が向かった...記事を見る »
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書評担当者:梅原いずみ石川智健『エレガンス』の気迫と覚悟を見よ!
今年太平洋戦争の終戦から八〇年。記憶の継承が大きな課題となっている。 石川智健『エレガンス』(河出書房新社)は、空襲が激化する一九四五年の東京を舞台に、警視庁写真室所属の石川光陽と、内務省防犯課の...記事を見る »
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書評担当者:大森望独裁制と洗脳から飛び出す『宙の復讐者』
今年のヒューゴー賞長編小説部門は劉慈欣『三体』以来10年ぶりに男性が受賞したが(ロバート・ジャクソン・ベネットのThe Tainted Cup)、エミリー・テッシュ『宙の復讐者』(金子浩訳/早川書房...記事を見る »
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書評担当者:橋本輝幸閻連科が自由に空想する『聊斎本紀』
閻連科の新刊『聊斎本紀』(谷川毅訳/河出書房新社)は、著者の作品のなかでも自由に空想された長編小説である。中国が清朝だった十七世紀ごろに蒲松齢が民間伝承を小説としてまとめた怪異譚集『聊斎志異』を下敷...記事を見る »
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書評担当者:小山正意外性の極致をめざせ!ビックリ手記3連発!
今月は手記・日記・独白が随所に挿入されるミステリをよく読んだ。 一冊目は、英国の作家マシュー・リチャードソンの長篇エスピオナージュ『スパイたちの遺灰』(能田優訳/ハーパーBOOKS)。スパイ対スパ...記事を見る »
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