新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2023年7月号
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書評担当者:すずきたけし
多くの人に受け継がれる『オシムの遺産』に涙!
読んでいて涙が溢れてきたのが、島沢優子『オシムの遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)だった。サッカーユーゴスラビア代表監督としてチームをまとめ一九九〇年のイタリアワールドカップでベスト8の...記事を見る »
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書評担当者:松井ゆかり
一穂ミチ『うたかたモザイク』のバラエティ豊かな十三編に驚く!
人はどんな風にでも生きられる。誰もがそのことをわかっているはずなのに、自分が考える"常識"からはみ出した生き方をしている他者に出会うと戸惑ってしまいがちだ。 一穂ミチ『うたかたモザイク』(講談社)...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
衝撃度も情念もピカイチの『レモンと殺人鬼』をオススメ!
くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』(宝島社文庫)は『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリ受賞作である。小林姉妹は、十年前に、洋食屋を営んでいた父親が何者かに殺され、母親も失踪し、それ以後は貧し...記事を見る »
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書評担当者:大森望
X・J・ジャオ『紅鉄鋼女』はノリノリのロボット格闘SFだ!
今月はSFど真ん中の注目作がどさどさ出ている。中でもイチ押しは、シーラン・ジェイ・ジャオ『紅鉄鋼女』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF)★★★★½。中国生まれのカナダ人作家(ノンバイナリー)の第一長編と...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
みんな大好きアリ・スミス! 短編で巡る奇妙な十二か月
楽しみに待っていたアリ・スミスの短編集『五月 その他の短篇』(岸本佐知子訳/河出書房新社)が出た。アリ・スミスと言えば、不思議な仕掛けが施された『両方になる』や、四季四部作などの長編も話題になったが...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
悔恨と哀しみのいりまじる『円周率の日に先生は死んだ』
自慢ではないがわたしは算数も数学も超苦手である。ヘザー・ヤングの『円周率の日に先生は死んだ』(不二淑子訳/ハワカワ・ミステリ文庫)は、タイトルからしてどんな難しい数学の話が出てくるのかと思いきや、苦...記事を見る »