新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2024年9月号
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書評担当者:東えりか
興奮と驚きの支援テクノロジー最前線
最近、眼鏡を替えた。本を読むのが仕事だから目は大事だ。贅沢は躊躇わない。40年近く通う眼鏡屋は私のデータをもとに、年齢と仕事の状況を鑑みて誂えてくれる無くてはならない店だ。 『ハイブリッド・ヒューマ...記事を見る »
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書評担当者:松井ゆかり
ピル解禁運動のリーダーに光をあてる桐野夏生『オパールの炎』
ある人がどんな人物であったかを複数の証言から浮かび上がらせる。しかも、その証言者の人物像に沿った話し方や口にしそうな発言をさせる。それぞれの証言に説得力を持たせる。人間の多面性を表すのに便利な手法だ...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
科捜研からスピンオフまで連作短篇集が熱い!
まずご紹介したいのは、岩井圭也『科捜研の砦』(KADOKAWA)だ。題名通り、沢口靖子のおかげですっかり人口に膾炙した感のある科捜研を扱っている。収録全四篇で探偵役を務めるのが、警視庁の科捜研トッ...記事を見る »
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書評担当者:大森望
高野史緒の書痴小説集『ビブリオフォリア・ラプソディ』に◎!
題名が予告されてから5年。伊東麻紀の超久々(28年ぶり?)の新作長編『根の島』(アトリエサード)★★★½がついに出た。生物兵器の影響で男性が生まれなくなり、人口が激減し文明が後退した未来。新生児の8...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
語りのマジックに身も心も委ねるのだ!
今月は傑作のオンパレード! まずはデイモン・ガルガット『約束』(宇佐川晶子訳/早川書房)。二〇二一年のブッカー賞受賞作である。 発端は一九八六年の南アフリカ、オランダ系白人であるスワート家の母親が...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
本格あり青春ありコージーありの『白薔薇殺人事件』を推す!
ホロヴィッツと並ぶクリスティの後継者といわれるクリスティン・ペリンの『白薔薇殺人事件』(上條ひろみ訳/創元推理文庫)の印象をひとことでいうならてんこもりのパフェのような作品である。主人公アニーは二十...記事を見る »
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