新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2024年2月号
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書評担当者:東えりか
味の素営業マンの密着ルポ『地球行商人』がすごい!
外国人が日本を観光したいという大きな目的のひとつが「食」だという。一昔前のようにスシ、テンプラの時代は過ぎ去り、ラーメンや牛丼など、ネットで紹介されたファーストフードにも人気が集まっている。確かに日...記事を見る »
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書評担当者:松井ゆかり
町田そのこ『夜明けのはざま』の主人公の決断を応援する!
誰にでもいつか死は訪れるということを、常に意識しながら生きている人は多くないだろう。けれども、日常的に死というものに否応なしに向き合わざるを得ない人もいる。たとえば、葬儀社のスタッフとか。 町田そ...記事を見る »
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書評担当者:酒井貞道
高校生の誇りを賭けた独自ルールのゲームが楽しい!
青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)は五篇から成る連作短篇だ。主役の女子高生射守矢真兎は、各篇でグリコ、神経衰弱、じゃんけん、だるまさんが転んだ、ポーカーといったゲームで、高校生なりに大切なも...記事を見る »
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書評担当者:石川美南
「幽霊」たちに導かれ物語の深奥へ
幽霊に興味がある。と言っても実際に視たことはないし、いわゆる怪談を読み込んでいる訳でもない。小説に喩として現れる幽霊、物語を揺り動かす存在としての幽霊が気になるのだ。 モアメド・ムブガル・サール『...記事を見る »
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書評担当者:柿沼瑛子
M・ロウレイロ『生贄の門』の主人公コンビがいいぞ!
ジェレミー・ブレットがホームズを演じたグラナダ版ホームズは全部とはいわないまでも、NHK-BSとAXNミステリーでほぼ観ているのだが、ジェレミー・ブレットの顔が後半に行くにしたがって病のせいでどんど...記事を見る »
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書評担当者:大森望
酉島伝法の超弩級長編『奏で手のヌフレツン』に五つ星!
ベストテン年度が改まり、早くも2024年の上位を窺う注目作が続々登場している。酉島伝法『奏で手のヌフレツン』(河出書房新社)★★★★★は、著者4年ぶりの書き下ろし第二長編。 物語の舞台は、無限に広...記事を見る »