新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2025年1月号
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書評担当者:東えりか
吟遊詩人から世界の普通飯まで放浪と冒険に憧れる!
大阪の万博記念公園内にある国立民族学博物館に行ってきた。みんぱく創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」を見るためだ(2024年9月19日から12月10日まで)。 私は子どものころから放浪の民に興...記事を見る »
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書評担当者:久田かおり
隣人同士の〝いやんべ〟な距離を描く白尾悠の小説が好きすぎる!
読み終わってすぐの感想が「やばい!めっちゃいい!好き!好きすぎる!」という語彙力のカケラもないものだったのが、白尾悠の『隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい』(双葉社)だ。同じ屋根の下で暮らす隣...記事を見る »
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書評担当者:梅原いずみ
〈事実〉と〈真実〉のあり方を問う『こぼれ落ちる欠片のために』
学生の時に『MOMENT』『WILL』『MEMORY』で青春ミステリのほろ苦さの虜となった身として、三年ぶりとなる新刊を心待ちにしていた。本多孝好『こぼれ落ちる欠片のために』(集英社)は、著者初の警...記事を見る »
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書評担当者:大森望
韓松の怪作『無限病院』の続きを怯えて待つ!
『三体』の邦訳で中国SF人気がいきなり大爆発してから5年あまり。翻訳は増えたものの、中国SFが系統立って紹介されているとは言いがたい。劉慈欣はしばしば〝中国SF四天王〟の一人と称されるが、あとの三人(...記事を見る »
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書評担当者:橋本輝幸
痛快で軽妙な一代記『高雄港の娘』に引きこまれる!
冒険が印象に残る本が多い月だった。 陳柔縉『高雄港の娘』(田中美帆訳/春秋社)は一九二〇年代末から現在に至る約百年を、台湾出身の女性主人公と周辺人物たちの人生を通して描く。実在の人物を主人公のモデ...記事を見る »
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書評担当者:小山正
マット・スカダーが探偵人生を語るシリーズ最終作
今月から海外ミステリ評を担当します。よろしくお願いします。最初にご紹介するのは、ローレンス・ブロックの新作『マット・スカダー わが探偵人生』(田口俊樹訳/二見書房)。五十年近く続いた私立探偵シリーズ...記事を見る »
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