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第23回

 5月のはじめにカイトのトイレトレーニングを決意し、5月下旬から布パンツをはかせるようにして、ほぼ1ヶ月が経過しました。最初は誘っても全然トイレに行ってくれず、おもらしパンツを毎日洗う日々でしたが、それでも徐々に効果はあがってきました。

 まずはスタート数日で、もらしたら「ママ、出ちゃった」と事後報告するようになりました。「しちゃった」感覚がわかるようになってきたんですね。その後、誘うと1日2回くらいはトイレに座ってくれるように。が、座るだけで成功せず。トイレットペーパーをいっぱい出して何度もおしりを拭いたり、トイレの中のアンパンマンカレンダーを見てあれこれおしゃべりしたり、ウォッシュレットのスイッチを興味深そうに見つめたり(そ、それだけはさわらないで~!)、さんざん遊び倒して終わり。でもいいの、座ってくれただけでもママは満足よ!

 その後、トイレがイヤならここはどうだ!とお風呂の洗い場で何度かおしっこさせて、出るときの感覚や、おしっこが自分の体から出るのをじかに見せてみました。これはかなり興味深かったようで、しげしげと見つめておりました。不思議そうにおちんちんをぐにぐに触ったりもしてますが、そんなことして痛くないのか?

 そしてついに! 6月上旬、朝起きたら紙パンツが濡れてなかったので「カイちゃん、トイレ行ってみようか?」と誘って座らせてみたら、一瞬の沈黙の後……「チー」……おおっ、大成功!! やったー!!カイト、エライぞ!! 本人も呆然といった表情で、おしっこの出る様子を無心に見つめておりました。「カイちゃんすごーい! よくできたねえ、えらいねえ、いい子だ!」と狂喜乱舞してベタホメし、朝食中のパパやお姉ちゃんにも報告し、みんなに大げさにほめてもらいました。本人もほめられまくりでうれしかったようで、ニコニコ。

 これをきっかけに、「トイレでおしっこ」というのにだんだん抵抗がなくなってきたように思います。なんだ、トイレでおしっこするのって怖くないじゃん、むしろ面白いじゃん?みたいな。こうくればしめたもの。以後、少しずつですが、誘うとトイレに行ってくれる回数が増えてきました。朝は紙パンツが濡れてさえいなければ、ほぼ毎回成功。気分が乗らなくて嫌がるときは無理に座らせずスルーして。しつこく無理強いしないのがコツなのかも。ときどきおしっこの勢いがよすぎて、便座の外にぴゅーっと飛んじゃうことも。あわてて「おっとっと!」と私が手でおちんちんを下向きにして、親子でゲラゲラ。カイト本人も「おかしいね~」とバカウケ。あれは自分でコントロールできないもんなんですかね? 男性の体は謎だわ。誘うのは2時間おきくらいにしてますが、たまにママが家事に忙しくて、トイレに誘うのを忘れててもらしちゃうことも。ごめんごめん。

 そして6月末あたりからは、ついに待ちに待った自己申告が始まりました!! 「ママ、ウンチ出る」と聞くや、それっと速攻でパンツをぬがせて、簡易便座に座らせるとすぐにおしっこ。大成功~! そんなことが1日1、2回あるようになりました。もちろんこれもベタホメ。「よく言えたねえ、いい子いい子!」。とうとう、「もうすぐ出そう」という感覚がわかってきたようです!

 トイレに誘って素直に座ってくれても、なかなか出ないときには、簡易便座に座ったままの状態でコップを持たせて水を飲ませたりすることも。するとすぐに「チー」。おお、まるでミルク飲み人形のようだ(笑)。

 7月2日現在、相変わらず1日に2回くらいはおもらししますが、それでも少しずつ少しずつ、トイレ成功率は上がってきております。あと最大の難所はウンチかなあ。いまだにトイレでのウンチは成功してないんだよなあ。これも一度でも成功すれば、あとはとんとん拍子のような気がするんだけど。ウンチだけはいまだ、自己申告もなし。たまに紙パンツにふんばってるときに「トイレ行く?」と誘ったりもするのですが「ううん、やだ」と言ってそのままいつも紙にしてしまいます。あ、そうそう、カイトはおしっこもウンチも両方「ウンチ」と言うので、そのあたりはちょっとややこしいです(笑)。

 ちなみにカイトは朝食のあとにウンチすることが多いので、今はそれまでは紙パンツを履かせています。それ以降は布パンツで、外出時やお昼寝の前は紙パンツに替えて、と併用しております。外出時に「出る」と言い出すときもあるのですが、まだよそのトイレは高い壁のようで、うちの簡易便座以外には決して座ってくれません。まあ、これは気長にね。この夏で完全におむつが取れるといいなあと思っていたんだけど、それはちょっと欲張りというものかな? カイトはやはりのんびり屋さんのようで、もう少し時間がかかりそうな気配です。

 カイトのいいところ(?)は、どんなに失敗しても全然平気なところ。おしっこもらそうが布パンツにウンチしようが、けろりとした顔で「ああ、ママ、ごめんね」と言ってニコニコしています。恥ずかしいとか、ショックとか、そういうのがまったくないみたい。能天気といいますか、平和といいますか……。そういう罪のない無邪気な顔されると、こっちも怒れなくなっちゃって、「まあいっか」と一緒に笑ってしまうんですよね。ま、あせらずゆっくりのんびりやりましょうかね。