WEB本の雑誌

第37回

 新生児の頃も、1歳も2歳もかわいかったけど、カイトはやっぱり3歳の今が最高にかわいいと思う今日この頃。かわいさを毎日更新し続けております。ってすいません、単なる親バカですが(笑)。

 毎朝、布団の中で目を覚ますやいなや、「ママ、おはよう」と言いながら私の唇にチュッ。そして「カイトはママがだいすきだよ!」のセリフつき。朝っぱらからそんなに熱烈な告白をされていいんでしょうか。いやあ、母親が息子にメロメロになるわけがよくわかりましたよ。しかもカイトは朝だけでなく、昼だろうが夜だろうが人前だろうが、所かまわずママにチュウしてくるのです。熱烈すぎますよ!(笑)保育園にお迎えに行ったときに「ママ、あいしてる~」と言われたときにはさすがに周囲を見回して赤面してしまいました。け、決していつもママがパパに言ってるわけじゃないんですよ! カイトにはしょっちゅう「カイト、愛してるよ」と言ってますが。

 さらには人の顔をまじまじと見て、「ママってとってもステキだね~」「ママのお鼻って、なんかステキじゃない?」、髪を切ってくれば「あれ、なんかママ、かみのけがちがうよ。なんか、いいじゃん、それ。なんかかわいくなってるじゃん」などと、ことあるごとに殺し文句を使ってくるのですよ。キミはどこのホストですか?(笑)そんなにほめても何も出ませんよ? でもこっちも言われれば悪い気はせず、ついつい顔がゆるんでしますのですが。ていうか、今までの人生で、こんなに異性にほめられたことないよ……。男の子にとって、母親ってそんなに魅力的な存在なんですかねえ?

 そして男の子はやっぱり3歳児でも立派な「ダンスィ」なんですね。ええと、「ワルガキ」といったらいいのかな。とにかくアホでスケベで食いしん坊(笑)。下ネタとおふざけが大好き。「お、お姉ちゃんはこういうことはやらなかったぞ!」とあきれるような、アホたれなことばかりやらかしております。

 たとえばママが台所に立っていると、後ろからママのお尻に顔をうずめてくんくん匂いをかぎ、「くせっ!」と叫んでゲラゲラ笑いながらダダダッと走り去る。だったらかぐなよ!と思うんですが、それを1日に何回もやるんですよ。まったく、どっから覚えてくるんだ、そんなこと。やはり保育園なのか?それともカイトのオリジナル? そして下ネタが大嫌いなお姉ちゃんは、それを聞くたびに激怒しております。そんなの、3歳児にいくら言いきかせたってムダだってば。

 アホっぷりは数え切れないのですが、ほかには「おしっこ!」と叫ぶので「まだよ!まだダメよ!」と言いつつズボンを脱がせてやると「はやくはやく~!出ちゃう~!」と叫びながらなぜかフルチンのまま隣の部屋の隅まで走っていくとか。出ると言いながら、なぜトイレに直行しないのだ。まったくおふざけが過ぎますよ。

 スケベっぷりですが、先日テレビで全国の珍しい名産品を紹介してる番組があったんですよ。そのひとつとして「おっぱいプリン」というのが登場したんですね。はい、その名のごとく、いわゆるおっぱいの形をしたプリンです。カイトはそれを見るなりキラキラと目を輝かせて、「わあ!カイ、おっぱいプリン食べた~い!!」と恥ずかしげもなく絶叫。そ、そうかい(笑)。あれはなんというか大人のギャグなんだけど、そんなに真剣に食べたいのかキミは。そのあまりにストレートなコメントがおかしくて、お姉ちゃんと一緒に爆笑。じゃあ今度見つけたら買ってあげるよ。そうだ、うれしそうに食べてるところを証拠写真撮っておいて、将来見せてやるのもアリかも、と鬼のようなことを考える母。

 先日は「肩までお風呂に入りなさい」と言ったところ、「ダメだよママ、こどもは肩までおふろにはいれないんだよ、だっておくちまでお湯にはいっちゃうから」という言い訳を。確かにキミは1歳くらいの頃は首がなくて、肩まで沈めると口までぶくぶく漬かっちゃってたが、さすがに3歳の今は平気だろうが。でもまあそう言うなら、と思って「じゃあ、肩じゃなくていいから、カイのおっぱいのところまでお風呂に入りなさい」と言ったらニヤリと笑って「え~なんかそれ、ちょっとエッチ~」と切り返されました。こ、このエロ息子め!

 床に寝転がって、わざとうっかりをよそおって親にお腹をむぎゅっと踏んづけてもらってゲラゲラ大喜びとか、「オッパッピー」や「ラララライ、ラララライ」とお笑い芸人の真似をして踊ったりとか、アホネタは尽きません。いやあ、ホントに男の子って面白すぎです。小学校の頃の、クラスのバカ男子たちを思い出しますよ。愛すべきおバカ。そういえば最近のカイトの口ぐせは「おバカちゃん!」。や、それはまさしくキミのことだって!