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連載第7回  3月その2

3月24日(日)
 旦那が会社主催の小売業基礎知識試験を受けるというのでついでに私も問題集にチャレンジしてみました。ロス率の出し方や利益の計算を素早く出すといった計算問題。例題はみかんなどですが練習問題になると御影石とかでてくるのがリアルでした。
 どうしても私は、”定価があってその内の何%が利益で”といった考え方が中心なので、手こずることしきり。他の商売は”仕入れた値段+利益”なんだと改めて。

3月25日(月)
 棚卸し。のため納品、新刊と共にストップ。
 準備も昨日までに終わっているので今日は暇、のはずが穂村弘氏が来店! 著者営業でいらっしゃたのでした! エッセイ「世界音痴」(小学館)を読んで夢中になってたので夢のようなタイミング。サインしてもらっちゃたよー。うへへ。(すてきなメガネでしたよ)てな事があり、浮かれて仕事になりませんでした。よかった、暇で。
 そうそう、中公のファンタジーノベルスが28日に延期のため問い合わせ殺到。
 そして、キマイラ(ソノラマ文庫)と新宿鮫(ノベルス)の新刊が本日発売なのに何故ないー?との問い合わせも殺到。あやまっているうちに夜がきた。

3月26日(火)
 棚卸しの荷物ストップと新刊ラッシュ、それに最近、新刊入荷体制が変わった(一日、一便から二便になったのです)ため一日中、新刊出してるような気が。
 年度末ラッシュでもあり、やたら多かった新刊点数も今日くらいまでか?
 今日は、集英社らしい海外作品が新刊で入荷。ル・クレジオ「偶然」とジャン・エシュノーズ「ぼくは行くよ」。
 ジャン・エシュノーズは昔見た写真がすげーかっこよくて、一時期アイドルのような気持ちで接していたものですが、今はどうかしら?という期待にこたえるかのようにちゃんと著者近影が本の袖についてました。見て、ちょっと、がっかり。(ふつうの外国のおじ様の写真でした。)あ、東京国際ブックフェアで来日とのこと。(サイン会?キャー行かなきゃ。)
 そうそう、近所に新しく本屋さんができました。早速、偵察。仕事帰りに便利な予感です。でも、明るくて目が痛いのでちょっと暗くなるとうれしいです。

3月27日(水)
 またまた、人事異動! だんだん慣れてきて効果音までタイミングよく聞こえてくるようになりました。自分は一通り終了なので、あとは他人事だもんね。へへ。
 現在、地下の芸術書担当の松田が青葉台に移動(副店長ですって)が決定。人文書も担当と言われ、うろたえてました。
 新刊ではソニーマガジンズより、文庫「パニックルーム」ジェームズ・エリスン。映画本なのと柳下毅一郎訳なので大いに盛り上がり、即追加の電話。「何冊売れてますか?」と聞かれ、「箱をあけて盛り上がってるだけなんですが」と正直に言う。あきれられたかしらん。

3月28日(木)
 ようやくマガジンハウスのムック「ku:nel」を買って読む。最後のページの豊崎由美様の排便エッセイが最高。胸にしみました。
 今日は休みだったので、大宮公園に花見。松と桜の木のある場所で匂いがいい所でした。 「今度結婚する友人はこれを機にマンションを買うらしいよ」といった話をしながら、夫婦でしょんぼり。
 帰りに本屋で、「家を建てたら俺は‘石ノ森楼‘を作る」などと。「009」の文庫をまとめ買いしたくらいで、景気がいい旦那である。

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