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連載第10回  4月その3

4月15日(月)
 ようやく、アルバイトが増えましたよ! やったー。と時間差で入社手続きと仕事の説明など。新しい仕事に胸躍らせてるであろう彼女たち(今回は女の子ばかり)の気持ちに答えるべく仕事を教えていってるのだが、だんだん手抜きに。いえいえ、どんどん教え方がスムーズに素早くなっているのです。ってことにしよ。
 忙しいし、無茶ばかり言われるし、ですが、本屋の仕事を楽しいと思って働いてくれるといいな、などと。

4月16日(火)
 講談社、幻冬舎、角川春樹事務所と文庫新刊。
 朝、台車みてあまりの量にびっくり。いや、注文したの私か。幻冬舎文庫は山田詠美や村上龍とフェア分到着。春樹文庫は北方三国志と「死を啼く鳥」モー・ヘイダー(表紙のオブジェは鳥肉か?)が大量に。
 昼過ぎから問い合わせ攻撃が始まり混沌としだす。

4月17日(水)
 太田出版「必読書150」が今日到着。この本のリストと講談社文芸文庫でフェアを。とかなり前に思いついたのだが、なぜに発注を今日してるか? 毎回毎回計画性なさすぎ。と半泣きに。発注作業ができて余裕のある人間が誰もいないため、自分で注文。新人バイトさんへの指示出しもしつつ、電話をかけ、ファックスを送る。人はいるのだが、荷物も売場も片づかない。
 そんな時、「就職活動が終わりました」と昨年末やめたバイト君が登場。神様、ありがとう。
 野沢尚「眠れぬ夜を抱いて」幻冬舎文庫も売れている。ヒー。足りない予感。

4月18日(木)
 休み。掃除をして、マックに行って、具合が悪いのかというくらいに眠る。

4月19日(金)
 昨日、早川文庫「ウィニング・ラン」ハーラン・コーベン入荷。早速、新刊コーナーに持って行く。
 今日発のアンアン「超簡単クッキング」特集。福田里香さんのいちご豆腐と村上祥子さんのレンジでつくる根野菜のカレーなど、作ってみたいレシピがいくつかあったので購入。
 古川日出夫「アラビアの夜の種族」(角川)追加着。ここんとこ好調。
 夜になって明日発の「木更津キャッツアイ」宮藤官九郎のサイン会の問い合わせ急増。明日、即日完売かと色めく。(即日完売でした。)

4月20日(土)
 昨晩、徹夜のライブ(DCPRGなど)鑑賞。
 早朝のホームで「日の名残り」カズオ・イシグロを読んでいたら号泣。しかも、鼻水も止まらなくなり、本格的風邪の訪れを自覚。
 帰宅後、昼に起きてお台場のブックフェアに行く予定が、起きたら五時。多田由美先生のサイン会は二時だったような……。
 結婚一年日にしてはさえないので、ケーキを焼く。

4月21日(日)
 午前中のうちにブックフェアに行き、各社文庫一覧注文書をもらわねばと早起き。が、声がろくにでず、動きが鈍い。もう少し寝てれば直るかと出社時間まで粘ったが、顔の中が痛んでる感がすさまじい。
 会社に電話したところ「サイン会(浅草キッド)の対応とレジ業務が不安(新人バイトさんが多いので)で人員増をかけたので休んでも平気」と。
 甘えてみた。ダメ社員。

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