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連載第31回  1月その1

〔1/上旬〕年末年始の長期出庫ストップ期間が終わって、荷物が入ってきたわーキャー、売場ガタガタだからすぐ片づいちゃう、ステキー。
なんてキャッ、キャッしてたら、目の前に三連休が控えていて、なにソレ? ですわよ。注文したアレ(飛蝗の農場)もコレ(シェエラザード、はちょっと重版出来の新刊配本があったか)も入ってきてないってのにねえ。

ってな具合で、売るモノはあるのか?なんて不安な気持ちでいたら、都合よく風邪ひいてダウン。見たくない事は見なくてもいいのね、なーんてチラッと思ったら、バチが当たったか、風邪症状フルコースを味わう羽目に。
その上、オリからの人手不足(学生試験シーズンのため、いつもより若干減数気味)もたたり、棚のガタツキは一向に解消されず。本が棚にそろってないので、問い合わせ激増。って、ダメスパイラルに突入してる気が…。

〔ビジネス文庫フェア〕年末から一月中旬予定で一階のフェア台にて、日経・三笠・PHPの文庫フェアを開催。一階と二階では売れる本が全然違う!と常々感じていましたが、何でも売れるのでびっくり。私のいる二階は文芸・新書・文庫フロアだから、単行本にあわせて、小説を売らなきゃと思いがちですが、文庫はいろいろな内容があるんだよな、って今更。

〔最近気になるアレ1〕ケース1:女子高生に何かの課題図書らしき本の問い合わせを受け、ご案内。500円強の文庫本を渡したところ即座に「こんな小さいのに500円って、ありえなくないー?」と叫ばれる。いや普通、と口に出そうかと思ったが、思い留まる。

(関係ない話ですが、先日、路上にて、制服姿の女子学生に向かって「ねえ、ねえ、それしか着る服ないのー?」と声をかけてる男子に遭遇。ナンパぜりふもいろいろ考えてるものですね。)

ケース2:今度は大学生らしき女子。岩波文庫の棚前より、「たかが一回の試験のために、こんな本買わなきゃって、ありえなくないー?」と文庫売場に響き渡るような大声が。ちょっと、頑固オヤジのようなセリフが喉元に出かかったが(内容は想像して下さい)離れたところにいたので、言いませんでした。でも、古典の神様のバチが当たるよう、お祈りしといたよ。

〔最近気になるアレ2〕こちらは店員のセリフ。もう有名な「~でよろしかったでしょうか?」のコト。
口にしてる人にとってはスタンダードなのでしょうが、まだまだ気になるのです。
トシのせい?
なんて言ってたら「~はないでございます」って口走ってたよ、私。ダメすぎ。

☆年末に入ってきたフランス書院のフェア帯はさりげなく「このフランス書院文庫が偉い!」でしたよ。

☆みうらじゅんの「やりにげ」新潮OH文庫が売れてるー、何で? と新潮社に注文がてら、質問したらば、おすぎとピーコの番組で話題になったとのこと。またもや、おすぎとピーコか。恐るべし。

☆ヴォーグ日本の2月号には昨年秋に催された、雑誌ニューヨーカーのイベント(ハルキ・ムラカミのサイン会)の記事が掲載。他、栃折久美子さんのインタビュー有。それとジャンヌ・モローのインタビューをしてるのは小野真嗣氏だ! 読むトコいっぱいでゴージャス、って思ったら来号から編集長が替わるそうです。
敷居が高くて手に取らなかったんだけど、失敗。

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