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連載第33回  1月その3

1/某 平凡社から齋藤美奈子「趣味は読書」が入荷。装丁が黄色地に黒文字。前にもありましたね黄色地に黒文字の書評の本。流行?

1/22(水) 今日は創元文庫デー。ロバート・ゴダード、貫井徳郎「プリズム」と、これで売れなきゃ大変な二冊が来ました。ついでに青井夏海「赤ちゃんをさがせ」も、もう文庫化だ。ところで、「赤ちゃんをさがせ」の放映が予定されてるNHKのドラマ枠って原作のセレクションが変ですよねー。そのうち、ノーラ・ロバーツとかもドラマ化するのかしらん。(それはないか)あと気になっていた「ティース」も入荷。作者のヒュー・ギャラガーのギャラガーってだけでロック小説に違いないなどと思い込んでたのですから、単純なものです。が、そうハズレではなかった模様。

1/23(木) 中公文庫は今月よりデルフィニア戦記文庫の刊行が開始。表紙がちょっと大人っぽいのはノベルスファン以外にアピールしたいからなんだそうですよ。
中公新書は津島祐子のブックガイド「快楽の本棚」が気になるところ。

あと、カッパブックスの「ブルボン小林の末端通信」は帯がずるーい。あわてて追加。ポップも作ったのですがあんまりいろいろ書けないし、悩ましいところ。

1/24(金) 角川文庫新刊。青木るえか「主婦でスミマセン」は書き下ろし。久しぶりに本棚の裏を掃除する時みたいなドキドキ感にあふれてます。また、目黒考二「酒と家庭は読書の敵だ。」も有。先日ついうっかり「いいタイトルよね~」とダンナ相手に言ってしまい「俺は敵か?」と叱られました。あと多島斗志之も「症例A」も文庫化です。

そんでもって、「マークスの山」がとうとう、とうとう入荷しましたよ。文庫担当就任以来、いろいろと学習したから、今回こそは三日で泣きそうにならないくらい注文したぞ。あとは売るだけ……ってこれが一番ドキドキなんですけどね。

とかしてたら、待望の晶文社のリン・ティルマン「アメリカン・ブックストア」も入荷。アメリカの本屋もいろいろ大変みたいです。
この本、最近話題のマイケル・ムーア「アホでマヌケなアメリカ白人」柏書房と併読してしまったせいか、余計になんだかなー気分が高まってしまいました。自由の国がそれじゃあ困ってしまうのだけど……。

1/28(火) 新潮文庫新刊。スティーヴン・キング「ドリームキャッチャー」全4巻が刊行開始。キングはこうでなくっちゃな連続表紙。ジョン・グリシャムの「テスタメント」も刊行って白石朗月刊? ちなみに今月のパンダは黒頭巾パンダ。

単行本新刊は講談社が到着。高校生芥川候補作家・島本理生の「リトル・バイ・リトル」。やっぱり顔写真つくのね、なオバ書店員のやっかみはともかく、朝から問い合わせも多く大人気。こっちも候補の松井雪子、「チル☆」も入荷でちょっと華やかな感じ。

文春からは「街の灯」北村薫。昭和七年な新シリーズって、ミステリーマスターズのシリーズでシリーズが続くのでしょうか? 装丁はこのままなの?

1/29(水) 今日は楽しみにしていた舞城王太郎の「阿修羅ガルルルルゥー」(←ウソ、普通に阿修羅“ガール”です)が入荷。帯のガーリーの文字やら作品社「女生徒」からの写真が表紙やらとウ~ムな部分がチラホラなんですが、まあ読み始めればどうでもいい事ですわね。ウフフ。

1/31(木) 宝島よりDのマンガ。アルバイトの女子が見た瞬間萌え~(←この言葉を使えと仕入Hから圧力が)ってしてるのがわかる。みんなかわいいなぁ。

岩波から「21世紀文学の創造」最新刊は実作編で全作品書き下ろし。多和田葉子に金井美恵子などなどとゴージャス雑誌(違う)。

角川外文猫マーク本も有。「エロイーズとアベラール」アントワーヌ・オドゥアール。おフランスだ、エロイーズだ、そんでもって中公世界の名著みたいな装丁。
本来の私(って何人もいますが)はこういうおフランス(ドイツだろ)モノを読みながらすましてるハズなのですが、どこで違っちゃったんだろう。

講談社。今年のパトリシア・コーンウェルは「切り裂きジャック」で単行本での刊行ですが、装丁は文庫のまま。

それから金城一紀。昨日が舞城で今日は金城、お給料出たばかりでよかったと店員でもなくただのお客さんとして舞い上がってます。

「対話編」の方は白い表紙にガコンと必要事項だけが黒く印刷。活版? 中には鴨居まさねの花の絵が有。もう一冊は「フライ・ダディ・フライ」これは普通の金城一紀な感じです。

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