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連載第18回  7月その2

7月某日
新潮の新雑誌「考える人」大きさでかくてびっくり、小さいのかと思ってた。個々の記事が長く読んでも読んでも終わらないのが新鮮。(これは私の愛読雑誌が各出版社PR誌なので、そう感じるのかも)
 
今月の「リラックス」の付録にジャイアンリサイタルポスター。「ポスターついてます」の告知ポップを作って貼る。が、そこに小さく「コンサートは行われません」と注意書きが。小心者が心配になったため書き加えたとのこと。

7月8日(月)
今日の質問「舞姫の現代語訳下さい」!!!いろいろ、ごちゃごちゃ説明してると「他の本屋では文庫であるって言われました。岩波とか新潮とか」ときっぱりおっしゃられるので、黙って文庫を差し出す。が、現代語じゃない舞姫について知りたいよう、お客さん教えてくれよう。(この問い合わせ、去年もあった。)

7月9日(火)
今週の教養文庫売上ベスト3(ちょっと、適当)

1位 「死後の恋」夢野久作
2位 「奇妙な論理」M。ガードナー
3位 「松田優作」山口猛
4位 「哲学入門」B。ラッセル
5位 「十五夜お月さん」野口雨情
5位 「修道士カドフェルシリーズ」エリス・ピーターソン

日経に社会思想社の件がのる。日曜からの教養文庫の売上すごし。皆さん、後で転売しようと思ってるのかしら?などと穿ったことを考える。とはいえ、これから教養文庫が売れないのは残念。

「カブキの日」(小林恭二 新潮文庫)あとちょっとで切れるというところで追加着。天才的綱渡り能力と自分をおだてる。ジャン・バークの「骨」(講談社)も危機一髪だったし(それでいいのか?)。

ほぼ日シリーズ第二弾が着。紙がいい紙になってます。

学研新刊「100ぴきのいぬがかえる本」(いしかわこうじ)紙工作本。ペーパーわんこというネーミングがかわいらしい。
学研文庫の今月の怪奇本は芥川龍之介。早速、レジ脇の百ケン先生コーナーに混ぜてみる。

7月10日(水)
文春文庫新刊。「人類はなぜUFOと遭遇するのか」スミソニアン研究所の人が著者で、と学会の人が翻訳。ダイヤモンド社の単行本からの文庫化。文春文庫の翻訳白背表紙シリーズはいつも楽しみ。

夜も文庫新刊多し。
講談社文芸文庫、野呂邦暢「草のつるぎ 一滴の夏」着。なんかずっと「暢気眼鏡」の作者だと思ってました。「暢気眼鏡」は尾崎一雄ですね。
朝日文庫に「女流作家」西村京太郎。

単行本は「上海ビート」(サンマーク 韓寒)入荷。徳間からも「上海キャンディ」っていう現代中国小説が出るっていうし。上海ベイビーバブル?
後ろに著者近影が、かっこよくのってますが、乙一の方がかっこいいでーす。(本日は乙一氏が新刊チェックに来店したため、浮き足だってました。ミーハー)

白水社からミルハウザー新刊「マーティン・ドレスラーの夢」刊行。帯にピュリツァー賞とでっかくあるのと表紙のせいでオースターっぽい本が出たなあなんて思う。すぐにミルハウザーと気づかず。

7月11、12日
早めの夏休み、第一段。で、友人たちと福島へ。
朝、腹をこわし、昼は蜂にさされ、宿につく直前に観光バスの事故のため目の前で道路封鎖。台風直撃はまぬがれましたが、相変わらず嵐を呼ぶ私。
翌日は何もないまま、こけし記念館(福島駅からバスで50分、西田記念館というのが正式名称)へ。小さなこけし(5センチくらい)のかわいらしさに、あっけなくこけしブーム到来。とても盛り上がっていたのが伝わったのか、受付の方に展示用のポスターをいただく。親切が身にしみ、仕事に戻ったら、もっと丁寧に接客しようと反省いたしました。

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